震災12年5か月 高校生が伝承施設でガイド

東日本大震災の発生から11日で12年5か月となるなか、宮城県石巻市では、県内の高校生がボランティアで震災伝承施設のガイドを行いました。

石巻市にある伝承活動のサポートを行っている団体「3.11メモリアルネットワーク」には、夏休み期間中の高校2年生から3年生の4人がボランティアとして活動に参加しています。
11日は3日間のボランティア活動の最終日で、団体が運営している伝承交流施設「MEET門脇」で、訪れた家族連れなどに施設を案内するガイドの役を担いました。
高校生は、震災発生前と発生後を比較した地区の地図を見せたり、展示物に込められた思いなどを丁寧に説明したりしていました。
また、施設の近くにある震災遺構として公開されている門脇小学校についても、津波とその後の火災で被害を受けたと説明していて「大きな災害はいつ起きるかわからず、改めて東日本大震災を振り返り命を守ってほしいです」などとメッセージを伝えていました。
ガイドをした大郷町の高校2年生は「来た人に伝えることで、震災をより理解することにもつながり、伝承していく大切さを学びました。災害が起きた時に、よりよい対応ができるよう、今後も伝えていく活動ができたらと思います」と話していました。