それ、詐欺だっちゃ “ウイルス感染電話して” に注意

特殊詐欺の被害がなくなりません。
「それ、詐欺だっちゃ」と題して被害にあわないための注意点などをお伝えします。
今回のポイントは、“「パソコンがウイルスに感染しているので電話して」に注意”です。

先月18日、県北に住む50代の男性がパソコンを使っていたところ、画面に「トロイの木馬に感染しました。再起動しないでください。サポートの電話番号に電話してください」などと表示されました。
男性が表示された番号に電話をかけると、マイクロソフトのサポートセンターを名乗る男が出て、「安心してください。5万円で一生涯の保証ができます」と言って電子マネーのカードを購入するよう指示しました。
男性は言われたとおりにカードを購入しましたが、男からID番号が間違っているためもう1度カードを準備するように言われ、あわせて10万円分のカードを購入し、その番号を伝えてしまったということです。
今回のポイントは、“「パソコンがウイルスに感染しているので電話して」に注意”です。
マイクロソフトのホームページによりますと、「マイクロソフトから電話番号を記載したメッセージを送ることはなく、電子マネーのカードなどで料金を請求することもない」ということです。
こうしたウイルスへの警告を示す画面は詐欺の可能性があるので、すぐに表示された番号に電話をかけず、まず、警察に相談してください。

【家族が集まる時期、家族で相談を】
夏休みやお盆のこの時期、実家に帰省するなど家族で集まる機会も多くなると思います。
特殊詐欺の被害者の多くは65歳以上の高齢者なので、被害にあわないよう家族で過ごす時間を利用して、ぜひ約束事などを話し合ってください。
たとえば、息子などを名乗った電話がかかってきた時に『合い言葉』を決めておけば、本人かどうかを確認することができます。
また、会話が録音されていることを伝える装置がついた電話機を利用することも有効です。
大切な家族を守るために改めて家族で対策を考えてみてください。