“電気代高騰でエアコン使えず” 生活支援団体に相談相次ぐ

厳しい暑さが続く中、生活が苦しい人へ支援を行うNPO法人が会見し、「電気代の高騰などの影響でエアコンがつけられない」という相談が相次いで寄せられていることを明らかにしました。

会見を開いたのは、生活が苦しい人の相談に乗ったり、食料などの支援を行ったりしている仙台市にある2つのNPO法人で、支援を求めて訪れた人からの相談件数や、その生活の実態を報告しました。
それによりますと、ことし4月から6月の間にNPO法人のフードバンクを訪れたのべ601世帯のうち、物価や電気料金の高騰の影響で、およそ38%にあたる230世帯でガス代が支払えず、およそ37%にあたる224世帯で電気代が支払えない状況になっていたということです。
また、NPO法人がこうした世帯を対象に行った聞き取り調査では、連日、厳しい暑さが続く中「電気代の高騰などの影響でエアコンがつけられない」や「エアコンが効いた図書館で過ごしている」といった相談が寄せられているということです。
会見した前野めぐるさんは「貧困の当事者だけでなく、すべての人にとって関係があることだと思う。電力会社が黒字の中、暑い室内でエアコンもつけられず、熱中症の危険にさらされている人がいることをおかしいと思う人がもっと増えてほしい」と話していました。