マイナポータルのワクチン接種履歴など閲覧できず 石巻

石巻市は、マイナンバーカードで閲覧できる取得者向けの専用サイト「マイナポータル」で、新型コロナワクチンの接種履歴などがシステムの改修を確認しないまま1年以上にわたり、閲覧できない状態だったことを明らかにしました。

これは1日、石巻市の齋藤正美市長が定例の記者会見で明らかにしました。
それによりますと、マイナンバーカードで閲覧できる取得者向けの専用サイト「マイナポータル」で、去年6月以降の新型コロナワクチンの接種とほかの感染症の予防接種の履歴、あわせて9万1741人分、16万2382件が先月まで1年以上にわたり閲覧できない状態が続いていたということです。
市では、業者に委託して新型コロナワクチンの接種履歴のデータを市のシステムから国に送る改修作業を行おうとしましたが、業者が行っておらず、市も確認していなかったということです。
先月下旬、ほかの自治体で「マイナポータル」に関するトラブルが起きたのを受けて市が独自に確認したところ発覚したということです。
市によりますと、改修はすでに終わり、これまでのところ接種ができなかったなどの被害は確認できていないということで市は、チェック体制を強化し、再発防止を進めたいとしています。
齋藤市長は「今後は、同様の事案の発生防止に十分、留意してまいります。ご不便をおかけしてしまい、深くおわび申し上げます」と陳謝しました。