仙台市議選 維新の躍進に当選者の受け止めは

30日投票が行われた仙台市議会議員選挙は、これまで議席のなかった日本維新の会が擁立した候補全員が当選して5議席を獲得した一方、自民党と立憲民主党は議席を減らしました。
投票率は34.30%で、これまでで最も低かった前々回・平成27年の選挙を1.53ポイント下回り、過去最低になりました。

【自民党の当選者は】
自民党で、5期目の当選を果たした跡部薫氏は「自民党や立憲民主党が軒並み落選者を出し、既成政党に対する非常に厳しい見方があった」と述べました。
そのうえで「結果を厳粛に受け止め、市民の声をしっかりと市政に反映する活動をこれからもさらに一生懸命やっていく。議会の顔ぶれが大きく変わるが、前向きに受けとめて活動していきたい」と話していました。

【立憲民主党の当選者は】
立憲民主党で、初めての当選を果たした大沼悦子氏は「女性や、子育て世代の方にとても声をかけていただいた。発達障害などがある子どもたちが、分け隔てなく暮らせる環境を作っていきたい」と話していました。
また、投票率が過去最低となったことについて「仙台市としても広報をもっとすべきだったし、公開討論のような場を設けて、市政を身近に感じてもらうことが必要だ」と話していました。

【日本維新の会の当選者は】
日本維新の会で、泉選挙区でトップ当選を果たした福田陽輔氏は「こんなに多くの皆さんから思いを頂けるのはありがたいことだ。市議会は『市政与党』が幅をきかせ、緊張感が無くなっていると聞いている。私たちが入って新しい選択肢を提示し、緊張感が出てくれば改革できると思うので、期待を裏切らないよう頑張っていく」と話していました。