来年7月めどに発行“新紙幣”の最先端技術 日銀仙台支店

来年7月をめどに発行される3種類の新しい紙幣の見本が、24日、日銀仙台支店で報道関係者に公開されました。

政府は、偽造防止などを目的に、来年7月をめどに紙幣のデザインを20年ぶりに一新することにしていて、日銀仙台支店では24日、3種類の新しい紙幣の見本が報道関係者に公開されました。
新たな紙幣には、一万円札に「近代日本経済の父」と呼ばれ、仙台市に本店がある七十七銀行の設立にも関わった渋沢栄一、五千円札に、日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子、千円札に、破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎の肖像がデザインされています。
北里柴三郎は、現在の仙台市出身で細菌学者の志賀潔が教えを受けたことでも知られています。
新しい紙幣は、偽造防止対策として、世界で初めてとなる最先端のホログラム技術が導入され、紙幣を斜めに傾けると肖像が立体的に見えるほか、従来からの肖像の「すかし」に加え、世界で初めて、背景にも高精細な模様が施されています。
日銀仙台支店の岡山和裕支店長は「東北地方にゆかりのある図柄も描かれているので発行された際には親しんで使っていただきたい」と話していました。
一般の人は、日銀仙台支店が開く見学会で、見ることができるということです。