幼稚園など送迎バスの安全装置設置率 宮城はワースト4位

幼稚園や保育所の送迎バスで子どもが置き去りになるのを防ごうと、国は新たに安全装置の設置を義務づけましたが、宮城県で設置を終えたバスの割合は全国で低いほうから4番目で、国は、夏休みも活用して設置を進めるよう呼びかけています。

去年9月、静岡県で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され、熱中症で死亡した事件を受けて、国は、ことし4月から幼稚園や保育所などの送迎バスに安全装置を設置するよう義務づけました。
設置には1年の経過期間が設けられていますが、夏には熱中症のリスクが高まるため、可能なかぎり6月末までに設置するよう求めていました。
この設置状況を調べたところ、宮城県では417施設、1159台のバスのうち、6月末までに実際に設置を終えたか、あるいは設置を終える予定だとしたバスは474台でした。
県内の設置率は40.9%と、全国平均の55.1%を大きく下回り、全国で低いほうから4番目にとどまっています。
国は、子どもたちが日々、送迎バスを利用していることも設置が進まない背景にあると分析していて、「暑さが続き、熱中症のリスクも高くなっているので、バスの利用が減る夏休み期間も活用してできるだけ早く設置をしてほしい」としています。