仙台市の給付金支給ミス 市長“深刻に受け止めている”

障害のある人が利用する福祉サービスで、事業所への給付費に関するミスによる払い過ぎや、過少給付があわせて2億円あまりにのぼった問題を受けて、仙台市の郡市長は「多くの利用者や事業者に迷惑をかける事態で、影響額も多額にのぼるもので大変深刻にうけとめている」と述べ、再発防止の徹底を強調しました。

この問題は、障害福祉事業所への給付金をめぐるミスで、過去5年にさかのぼって調査した結果、払い過ぎと過少給付があわせて2億460万円あまりにのぼったことが今月7日に明らかになったものです。
これについて仙台市の郡市長は、11日の定例の記者会見で「多くの利用者や事業者に迷惑をかける事態であり影響額も多額にのぼるもので大変深刻にうけとめている。誤った処理が長期に行われていて大変申し訳なく思っている」と述べました。
今回のミスを受けて仙台市は、各区共通のチェックリストを導入し、確認を強化しているほか、今後は毎月1回、点検を行うなどの再発防止策に取り組むことにしています。
郡市長は「さまざまなミスが出てくるなかで、何度もこのようなことを市民のみなさまに言わなくていけないのは、じくじたる思いだ。ミスを防ぐうえでの組織的な対応ができていなかった」と述べ再発防止を徹底していくと強調しました。