女川原発の排水管から煙 認識不十分が原因

今月14日、女川原子力発電所で、溶接作業中に排水管から煙が上がった火災について東北電力は、作業を行っていた協力会社が排水管は燃えないと誤って認識し、必要な対策をとっていなかったことが原因だと発表しました。

東北電力によりますと、今月14日の午前9時半ごろ、女川原発の防潮堤の海側で、プラスチック製の排水管を固定する金属製の台を溶接する作業を行っていたところ、排水管から煙があがりました。
煙はすぐに消し止められ、この火災によるけが人はなく、周囲環境への影響もありませんでした。
東北電力が当時の状況を詳しく調べたところ、作業を行っていた協力会社が「排水管は燃えない」と誤って認識し、必要な対策をとっていなかったことが原因だと発表しました。
また、煙が上がってから消防に通報するまでおよそ1時間かかっていて東北電力は、煙をすぐに消すことができたため、現場の作業員が消防への連絡が不要だと判断したことが問題だったと説明しています。
東北電力は今後、協力会社が提出する作業計画書に火を取り扱う作業の有無や対策などを明記させるなど再発防止を徹底するとしています。