マイナンバーカード保険証調査 回答の7割でトラブル

マイナンバーカードと一体化した健康保険証について、医療従事者でつくる団体が調査したところ、県内では回答した医療機関の7割余りで患者の情報が正しくシステムに反映されないなどのトラブルが起こっていたことが分かりました。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証をめぐっては、今年度から原則として、医療機関に専用の読み取り機を設置することが義務化されましたが、保険証に他人の情報が登録されるケースが確認されるなど全国でトラブルが相次いでいます。
これについて県内の医師や歯科医師でつくる「宮城県保険医協会」が5月30日から6月7日にかけて医療機関を対象に調査を行ったところ、システムを導入したと答えた86の医療機関のうち、73.3%(63機関)が「トラブルがあった」と回答したということです。
具体的には、「無効」や「該当無し」と表示されるなど「保険者情報が正しく反映されていない」が最も多く、「他人の情報に紐づけられていた」という回答もあったということです。
すぐに対応できず窓口で一時全額負担してもらったケースも複数あったということで、調査した団体は「十分な準備の時間がないまま医療機関はシステムを導入せざるを得ず、トラブルが多くなっている。設置の義務化はいったんやめるべきだ」と話しています。