大崎市民病院の医療ミス 患者と和解へ

8年前、大崎市民病院で行われた腹くう鏡手術で、執刀した医師が誤って患者の健康な臓器を摘出した医療ミスについて、大崎市は患者に1200万円を支払うことで和解する見通しになったと発表しました。

大崎市古川にある大崎市民病院で8年前、当時30代の患者が腹くう鏡手術を受けた際、執刀した医師が本来摘出する必要のない健康な臓器を誤って摘出していたとして、大崎市は患者に医療ミスを認めて謝罪しました。
その後、両者の代理人どうしで和解について協議を進めた結果、患者に対して治療費や定期検診の費用などとして1200万円を支払うことで和解に合意したということです。
医師が患者のカルテをきちんと確認しないまま執刀していたことがミスの原因だったとして、大崎市民病院では医師や看護師などの間で、手術する部位の確認回数を増やすなど、再発防止に取り組んでいるということです。
大崎市民病院は「この医療ミスを教訓に再発防止策を徹底し、安心安全な医療サービスの提供に努めていく」とコメントしています。
和解金の支払いについては今月15日に開会する定例市議会に提案され、可決・成立される見通しです。