「シジュウカラガン」復活へ 高校生が政策提言 多賀城

絶滅のおそれがある渡り鳥「シジュウカラガン」を身近に感じてもらい、多賀城市に再び飛来する環境を整備しようと、地元の高校生が市長に政策を提言しました。

シジュウカラガンは顔が黒く、ほおと首に白い模様があるガンで、環境省は、絶滅のおそれがある種に指定して保全を進めています。
かつての越冬地だった多賀城市ではシジュウカラガンを呼び戻そうというプロジェクトが進められていて、市内にある仙台育英高校の生徒たちが市長に政策を提言しました。
提言では、身近な存在にすることで環境整備を進めるとしていて、飛来の歴史をSNSを使って伝えたり、くちばしをイメージした独自の「ピースサイン」を普及させたりするとしています。
また、羽数の回復に取り組んでいる仙台市の八木山動物公園と連携してイベントを行うことも盛り込んでいます。
提言を受け取った深谷晃祐市長は「高校生ならではの視点で素晴らしい発表だった。世代を越えて、環境について考えていけたらいい」と話していました。
提言をした高校2年の亀山優花さんは「とても緊張しましたが、自分たちの意見を発表できてうれしかったです。市長の協力を得て、実現していきたいです」と話していました。