盛土規制法施行 規制や罰則の強化で被害未然防止に期待

災害で崩落のおそれのある盛り土の規制や罰則を強化した「盛土規制法」が26日施行されます。
県内でも問題のある盛り土が各地で見つかっていて、被害の未然防止につながることが期待されています。

「盛土規制法」は2021年7月、静岡県熱海市で起きた土石流災害を受けて、国が対策を強化しようと整備したもので、災害リスクのある盛り土について被害のおそれのある場所を「規制区域」に定め、区域内での工事を許可制とすることや、無許可での造成などを行った場合、法人を対象に最高で3億円の罰金を科すなど大幅な罰則強化が盛り込まれています。
熱海の土石流災害を受けて宮城県が行った盛り土の緊急点検で、届け出の内容と現地の状況が違うなど問題のある盛り土が仙台市や七ヶ浜町、それに名取市など県内7か所で見つかりました。
このうち仙台市泉区北中山では、建設工事で出た残土が積み上がった盛り土に複数の亀裂が見つかり、地滑りで崩れるおそれがあるとして先月から、対策を行わない業者に代わって県が行政代執行による撤去作業を進めています。
「盛土規制法」では「規制区域」にある宅地や森林、それに農地などで所有者や管理者などに安全性を維持する責任が求められ法律の施行で今後、被害の未然防止につながることが期待されています。