新型コロナ自宅療養の食料などを無償提供 仙台市

新型コロナが「5類」に移行し、自治体による自宅療養者への食料などの配送サービスがすべて終了したことを受けて、仙台市は、すでに確保していた食料などを生活に困窮する人たちを支援する団体などに無償で提供する取り組みを始めています。

今月8日、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことから、県や仙台市が行っていた自宅療養者への食料などの配送サービスがすべて終了しました。
これに伴い、仙台市ではすでに確保していた大人用で2500人分、あわせて15トンほどの食料や日用品に加えて、乳幼児向けのおむつや離乳食などが余ったということです。
このため市は、今月11日から生活に困窮する人たちを支援する民間の8つの団体に向け、無償で提供を始めています。
24日は、仙台市宮城野区の子育て支援などを行っているNPO法人の事務所に、缶詰やレトルト食品などが入った段ボール20箱が運び込まれました。
受けとったNPO法人「アスイク」の大橋雄介代表理事は、「1人親家庭や、生活困窮家庭に支援する際に有効に活用していきたい」と話していました。
また、県でもおよそ3万人分の食料などが余っているということで、フードバンクや各地の社会福祉協議会などおよそ90の団体に順次、提供しているということです。