大型連休の東北新幹線利用者 コロナ前の9割近くに回復

ことしの大型連休中に東北新幹線を利用した人は去年の同じ時期よりおよそ30万人増え、新型コロナの流行前の9割近くまで回復しました。

JR東日本によりますと、4月28日から5月7日までの10日間に東北新幹線を利用した人はおよそ97万人で、去年の同じ時期より30万5000人ほど増え、新型コロナが流行する前の2018年の89%まで回復しました。
JR東日本東北本部は、「新型コロナの5類移行を控え旅行しやすい環境での大型連休となり、利用者も回復してきている」と話しています。

一方、仙台空港を運営する会社「仙台国際空港」によりますと、同じ期間に仙台空港を発着する便を利用した人はあわせて9万8034人で、前の年の同じより21.4%増えましたが、2019年と比べると25.8%の減少となりました。
内訳を見ますと、▼国内線が9万2610人で2019年より22.1%少なく、▼国際線は5424人で、58.6%少なくなりました。
国際線の定期便などが再開して初めての大型連休となりましたが、国際線を中心に利用者の十分な回復には至っていないということです。
仙台国際空港は、「感染症対策の緩和などが旅行需要を後押ししたが、国際線に関しては日本から出発する利用者がまだ戻っていないのではないか」と話しています。