学生が人工林で間伐 土砂災害リスク減らす 大和町

放置された人工林での土砂災害などのリスクを減らそうと、大和町にある宮城大学のキャンパスの山林で、学生たちが間伐作業を行いました。

高度経済成長期などに建物の資材として植えられた人工林は、全国の森林面積のおよそ4割を占めていますが、放置すると木々が密集して根が十分に育たなくなることなどから、土砂災害のリスクが高まると指摘されています。
こうした問題を解決しようと11日は、宮城大学の学生など18人が、大和町のキャンパスの半分ほどを占める山林で間伐作業を行いました。
学生たちは、人工林の再生など環境保全に取り組んでいる宮城大学の小沢晴司教授から間伐の大切さについて講義を受けたあと実際に山林に移動し、5つのグループに分かれて、指導を受けながら、のこぎりを使って木を伐採しました。
宮城大学では、将来的に人工林を再生させて温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の推進にもつなげたいとしています。
小沢教授は「木がしっかり成長すると、二酸化炭素を吸収するので、カーボンニュートラルの観点からも間伐は大事です。学生たちの取り組む姿を見て、とても頼もしく思いました」と話していました。