宮城県からも出品 全国新酒鑑評会の最終審査始まる

宮城県を含む各地の酒蔵が、日本酒のできを競う全国新酒鑑評会の最終審査が、10日から始まりました。

全国新酒鑑評会は、広島県東広島市にある独立行政法人の酒類総合研究所が、日本酒の製造技術と品質の向上のため、明治時代から開いている唯一の全国規模の日本酒の鑑評会です。
宮城県を含む各地の酒蔵から3月下旬までに出品された818点の酒は、先月19日から3日間行われた「予審」で395点に絞り込まれていて、10日と11日の2日間行われる「決審」で特に優れた酒に贈られる「金賞」が決まります。
酒類総合研究所の職員や各国税局の鑑定官、それに酒造会社の関係者など20人の審査委員は、それぞれ用意された席に座り、醸造元や銘柄が伏せられた状態で専用のカップに注がれた酒を口に含み、味や香りなどを確かめていました。
審査委員を務める、酒類総合研究所醸造技術研究部門の磯谷敦子副部門長は、「全国の酒蔵が丹精を込めて造った酒が出品されているので、責任を感じ背筋が伸びる思いですが、平常心で審査したいです」と話していました。
全国新酒鑑評会の審査結果は、今月24日午前10時に酒類総合研究所のホームページで発表されます。