地震被害の「伊達政宗騎馬像」修復終え元の台座に
最大震度6強を観測した去年3月の地震で被害を受けた「仙台城跡」の「伊達政宗騎馬像」が、東京での修復を終え、22日、元の台座に戻されました。
仙台市青葉区の仙台城跡にある「伊達政宗騎馬像」は、去年3月16日に起きた最大震度6強の地震で、馬の左前足と右後ろ足が破損して像全体が傾く被害を受け、去年7月から東京にある専門の工場で修復作業が行われました。
およそ8か月に及ぶ修復が完了し、22日午後、騎馬像を元の台座に戻す作業が行われました。
観光客などが見守る中、およそ5トンの騎馬像は、クレーン車でつり上げられたあと、作業員の誘導で台座に設置されていました。
千葉県から訪れた50代の女性は「たまたま来てみたら、騎馬像がつり上げられていて驚きました。いい時に来ました」と話していました。
仙台市青葉区公園課の鈴木江美子課長は「無事に元の場所に置くことができて、ほっとしています。これからの観光シーズンやG7の閣僚会合などで仙台を訪れる多くの人に、きれいになった騎馬像を見てほしいです」と話していました。
伊達政宗騎馬像は23日以降、仕上げの作業が行われ、今月31日にお披露目の式典が開かれる予定です。
【郡市長「感慨深い」】
「伊達政宗騎馬像」が地震の被害の修復を終えて仙台に帰還したことについて、仙台市の郡市長は22日の定例記者会見で、「1年近くかかって元の形になるのは感慨深い。記念式典で以前と変わらぬ、りりしい姿を市民のみなさんに見てもらいたい」と述べました。