震災の紙芝居 大学生が中国語と韓国語に翻訳し動画制作

東日本大震災の教訓を外国の人にも伝えようと、大学生たちが、震災で亡くなった石巻市の子どもたちについての紙芝居を中国語と韓国語に翻訳して動画を作り、21日、遺族も出席して報告会が開かれました。

東日本大震災で、石巻市の日和幼稚園では送迎バスが津波に巻き込まれて園児5人が亡くなっていて、去年、宮城学院女子大学の学生が実話を元にした紙芝居を作りました。
この内容を外国の人にも伝えようと、千葉県にキャンパスがある城西国際大学と神田外語大学の学生も加わって、中国語と韓国語に翻訳した動画を作り、21日、報告会を開きました。
学生たちは、実際に現地を訪れて震災で何が起きたのかを学んだ上で翻訳や制作にあたったということです。
報告会には、日和幼稚園で当時6歳だった長女の愛梨ちゃんを亡くし、いまは語り部として活動している佐藤美香さんも出席し、佐藤さんは「県外の学生たちにも関わってもらい、ありがたいです。災害に備える大切さを海外に広げるきっかけになればうれしいです」と話していました。
韓国語への翻訳を担当した城西国際大学3年の伊藤明日美さんは「制作を通して震災について知り、関わることの大切さを感じたので、今後もいろいろな人の話を聞いてみたいです」と話していました。