園児の安全対策 “改善必要”が20施設 置き去り受け県調査
去年、静岡県で、3歳の女の子が認定こども園の通園バスに取り残されて死亡したことを受けて、宮城県が県内の幼稚園や保育所の安全対策を調査した結果、すべての施設でバスを乗り降りする際に確認を行うなどの対策をとっていたものの、改善が必要な施設が20あったことが分かりました。
去年9月、静岡県にある認定こども園で、3歳の女の子がおよそ5時間にわたって通園バスの車内に取り残され死亡したことを受けて、宮城県は去年10月から12月にかけて、仙台市の一部を除く県内にある幼稚園と保育所など228か所の施設の安全管理について調査しました。
その結果、通園バスに子どもを置き去りにする事案は確認されず、すべての施設で、子どもたちがバスを乗り降りする際に、点呼で確認したり車内の見回りをしたりしていたということです。
この一方で、▼子どもが欠席した情報を担任や連絡を受けた人だけが把握し、情報共有が不十分だったり、▼施設に策定が求められている安全対策の計画に、バスの乗り降りの際の対応について記載されていなかったりするなど、改善が必要な施設が20あったということです。
県は引き続き、対策の徹底を求めることにしています。