色麻町長「風力発電事業計画に反対」知事に意向伝える
加美町と色麻町にまたがる山で計画されている風力発電事業について、色麻町の早坂利悦町長は26日、村井知事と県庁で面会し、事業計画に反対する意向を伝えました。
色麻町によりますと、加美町と色麻町にまたがる八森山では、東京の企業が風力発電事業として、高さ最大190メートルの風車を15基から20基設置する計画が持ち上がっています。
計画をめぐっては、今月11日、色麻町議会は、計画の白紙撤回を求める住民グループの請願書を早坂利悦町長に提出し、計画の撤回を事業者に要請するよう求めていました。
これを受けて、早坂町長は26日、県庁で村井知事と面会し、「計画の内容に不安があり、町民の理解を得られていない」と町として計画に反対する意向を伝えました。
そして、森林が伐採されてしまう懸念や、風車から出る音への健康不安、景観を阻害する要因になりうることなどを挙げ、県も計画に反対するよう求める要望書を提出しました。
これに対し、村井知事は「県としては要望を重く受けとめながら対応していきたい」と述べました。
早坂町長は記者団に対し、「知事からも町民の不安について理解を得られたものと思う。きょう、加美町長にも会う予定になっているので、町の意見を伝えたい」と述べました。