“SNSで殺害依頼“ 殺人罪で29歳被告に懲役19年の判決

おととし、柴田町で74歳の男性が殺害された事件で、SNSを通じて面識のない男に殺害を依頼したとして殺人の罪に問われた29歳の被告に対し、仙台地方裁判所は「SNSを入り口として重大性の自覚がないまま犯行に及んだもので、容易に模倣可能な手口での犯罪は決して許されない」などとして、懲役19年を言い渡しました。

山元町の岩見尭明被告(29)は、SNSで氏名不詳の人物を通じて、面識のない愛知県の森満受刑者(46)に依頼し、おととし9月、柴田町北船岡の毛利哲雄さん(当時74)を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われました。
これまでの裁判で、被告は、被害者の長男に危害を加えるよう依頼したことは認めましたが、被害者の殺害は依頼に基づくものとは言えず、責任はないなどと主張し、無罪を求めていました。
25日の判決で、仙台地方裁判所の中村光一裁判長は「そもそものきっかけは、被告が氏名不詳者に被害者の長男の殺害を依頼したことであり、森受刑者の犯行にもつながっていると言える」と被告の責任を指摘し、実行犯や仲介者との共謀関係を認めました。
そのうえで「ごく身近なSNSでの検索を入り口として、匿名性の高いアプリを使って重大性の自覚がないまま犯行に及んだもので、容易に模倣可能な手口での犯罪は決して許されない」などとして懲役19年を言い渡しました。