日銀仙台支店長「物価の大幅な上昇は経済に悪影響」

物価の大幅な上昇が続いていることについて、日銀仙台支店の竹内淳支店長は21日の定例の記者会見で「賃金の伸びを上回る物価の上昇は、日本経済にとって悪い影響がある」と述べ、懸念を示しました。

日銀仙台支店の竹内支店長は21日の定例の記者会見で、9月の仙台市の消費者物価指数が生鮮食品を除いた指数で大幅な上昇になったことについて、「東北地方は、暖房費や車のガソリン代などエネルギー関連の負担が全国より重く、物価の上昇が家計に与える影響は大きい。賃金の伸びを上回る物価の上昇は、日本経済にとって悪い影響がある」と述べ、懸念を示しました。
その上で「上昇傾向がいつまで続くのか、また賃金がどうなるのか、注意深く見ていきたい」と述べました。
一方、10月の東北地方の景気判断については、国の観光需要の喚起策「全国旅行支援」が始まり、飲食・宿泊などが回復傾向にあることなどから「緩やかに持ち直している」という判断を据え置きました。