避難所での給水用ホース 使用期限迎えカードケースに再利用
災害の際に避難所で給水作業に使用するホースを再利用した、名刺などを入れることができるカードケースが完成し、17日、作成した事業者から仙台市への受け渡し式が行われました。
仙台市青葉区の障害福祉サービス事業所では、カードケース50個が17日、仙台市の担当者に受け渡されました。
仙台市では、東日本大震災で職員不足などで十分な給水作業ができなかったことから、住民がみずから給水できるように、平成25年度から市立の小中学校や高校で給水栓やホースの配備を進め、ことし3月までに全体のおよそ8割に設置されています。
ただ、ホースの使用期限が10年で、古くなったホースを再利用しようと、障害福祉サービス事業所がカードケースを作成したということです。
カードケースは縦6.5センチ、横10センチで、名刺などを入れることができるということで、市は防災関連のイベントなどで無料で配布したいとしています。
仙台市水道局水道危機管理室の千葉敏昭室長は「カードケースを通して、災害時の給水栓の重要性を周知していきたい」と話していました。