安倍元首相の国葬にあわせ 県内各地で半旗掲揚 弔意示す

安倍元総理大臣の国葬が行われる27日、県内では、各地で半旗が掲げられ弔意が示されました。

安倍元総理大臣の国葬は27日午後2時から東京・千代田区の日本武道館で行われました。
国葬を前に、県庁では、27日午前8時半ごろに警備員が国旗と県旗をポールに取り付けて、半旗を掲げました。
県によりますと、宮城県では、県庁のほか、県の出先機関などに半旗を掲げたということです。
また、仙台市では、市役所の本庁舎や日ごろ国旗を掲げている市の施設で半旗を掲揚しました。
このほか、東日本震災で被災した市町村のなかで、犠牲者が最も多い石巻市では、復興政策に力を入れた安倍元総理大臣に感謝し、弔意を示したいとして、市役所のほか、総合支所など11の庁舎で半旗を掲げました。
県内では、安倍元総理大臣が震災からの復興に尽力したことや憲政史上最長の期間、総理大臣を務めたことなどに敬意を示し、ほとんどの市町村が庁舎や役場などの公共施設に半旗を掲げたとみられます。
また、美里町と大衡村では、国や県から要請はなく、弔意はそれぞれ個人の判断だとして半旗の掲揚を行わなかったということです。

【気仙沼の被災者は・・・】
安倍元総理大臣の国葬が27日に行われ、東日本大震災の被災地、気仙沼市でも被災者が弔意を示しました。
県によりますと、気仙沼市では、東日本大震災で関連死を含めた死者と行方不明者が1433人で、日本有数の水揚げを誇る市内の市場や関連施設も大きな被害を受けました。
市によりますと、安倍元総理大臣は、漁業関連施設や災害公営住宅など、在任中に4回にわたって気仙沼市を訪れ、被災した現場や復興の状況を視察したということです。
このうち2013年に、安倍元総理大臣が震災後初めて気仙沼市を訪れた際に、漁業関連施設を案内をした気仙沼漁業協同組合の佐藤亮輔 元組合長(81)は、自分たちの話に真摯に耳を傾けてくれたという姿を覚えているといいます。
佐藤さんは、27日午後2時から東京の日本武道館で行われた国葬の様子を自宅のテレビで見ながら、黙とうを捧げていました。
佐藤さんは「当時、大変な時に安倍元総理大臣が気仙沼に来てくれたことで、私たちは励まされました。当時、多くの人が気仙沼に力を貸してくれたのも、安倍さんの呼びかけがあったからだと思います。あらためて被災地のために大きな仕事をしてくれたと思います。ありがたく思います。」と話していました。

【国葬に反対の市民団体が仙台で集会】
安倍元総理大臣の「国葬」に反対する市民グループは、27日、国葬が始まる時間に合わせて仙台市の中心部で集会を開き、「憲法違反の国葬反対だ」などと訴えました。
集会を開いたのは、国葬に反対する市民団体などでつくる実行委員会で、仙台市青葉区の中心にある勾当台公園で開かれた集会には、主催者の発表によりますとあわせて300人ほどが参加したということです。
集会は国葬の開催される午後2時ころから始まり、参加した人たちは「国葬反対」、「国会ひらけ」と書かれた紙を掲げていました。
そして国葬で黙とうが行われる時間になると、「安倍国葬に税金使うな」や「憲法違反の国葬反対」、それに「国葬ではなく暮らしに回せ」などと訴えていました。
このあと、参加者たちは中止を求めるそれぞれのプラカードを掲げ、周辺でデモ行進を行いました。
参加した石巻市の60代の男性は、「個人を国が悼むのは憲法に反すると思います。森友学園などの問題も解明されない中、安倍元首相の在任期間や、外交への尽力を開催理由とすることも納得できません」と話していました。