通園バスで園児死亡受け 県が保育従事者など対象に研修実施へ
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され死亡したことを受けて、県は、県内の幼稚園や保育所などで働く人を対象に、安全管理の研修を行うことになりました。
今月5日、静岡県牧之原市にある認定こども園で、3歳の女の子がおよそ5時間にわたって通園バスの車内に取り残され、亡くなりました。
これを受けて、県は、ことし12月下旬に県内の幼稚園や保育所などで働く保育従事者などを対象に、外部の講師が、バスの運営や園児の安全管理に関して説明する研修会を開くことになりました。
また、県では、県内すべての私立幼稚園を対象に、園児の安全が確保されているかなどについてアンケートを行っていて、必要な施設に対しては個別に助言する予定だということです。
このほか、国は、バスでの送迎を行う保育所や幼稚園などを対象に全国一斉の緊急点検や、県や仙台市の職員が実際に各施設を訪れて、安全管理の状況を調査する実地調査を行う方針です。
12日に開かれた定例の記者会見で、村井知事は、「本当に不幸な事故だと思う。こういう事案がなくなるのは本当に大切なことで、ちょっとしたことで防げるので、しっかりと対策をとっていきたい」と述べました。