プロ転向の羽生結弦さん 今後は仙台が活動拠点に

フィギュアスケートでオリンピック2連覇を果たし、先月、プロへの転向を表明した仙台市出身の羽生結弦さんが、10日、ふるさとの仙台市で練習を報道陣に公開し、今後、仙台を活動拠点とする考えを明らかにしました。

仙台市出身で27歳の羽生さんは、2014年ソチ大会と2018年ピョンチャン大会のフィギュアスケート男子シングルで、オリンピック連覇を果たしました。
ことし2月の北京オリンピックでは4位に終わりましたが、世界で誰も成功していない4回転半ジャンプに挑み、先月、競技会からの引退とプロへの転向を表明しました。
羽生さんは、10日、仙台市泉区にある、子どものころから通っていたスケートリンクで、プロ転向後、初めて練習を報道陣に公開しました。
練習では、プロになっても挑戦を続けるという4回転半ジャンプなどを試みたあと、ピョンチャンオリンピックで金メダルを獲得した時のフリーの演技「SEIMEI」を披露しました。
羽生選手は、オリンピックで成し得なかった“ノーミス”を目指して、ミスするたびに演技の最初からやり直し、ついに3回目で4回転4つを含むジャンプやスピンをすべて成功させ、力を出し切った達成感をにじませていました。
ウォーミングアップを含め、およそ2時間に及んだ公開練習を終えた羽生さんは、「大好きな地元で、自分を高めていけるという特別な感情がある。4回転半も貪欲にこだわっていきたいし、皆さんの前でどんどん演技したいので、楽しみにしてほしい」と話していました。
そのうえで「仙台がすごく好きで、カナダに拠点を移した時も仙台を離れたくないと泣いたほどだった。今後の活動を含めて、仙台の皆さんと歩んでいきたい」と話し、今後、仙台を活動拠点とする考えを明らかにしました。