石巻・鮎川港でツチクジラが水揚げ
石巻市の鮎川港を拠点に夏のクジラ漁が先月から始まり、1日も体長10メートルほどのツチクジラ1頭が水揚げされました。
ことし春には水揚げがなかったことから地元の捕鯨会社で期待が高まっています。
ツチクジラは、IWC・国際捕鯨委員会の規制の対象になっていないクジラで、日本が脱退する前から県内でも水揚げされてきました。
石巻市鮎川にある捕鯨会社は先月末から夏のクジラ漁を始めていて、1日は宮城県沖で捕獲された1頭が港に水揚げされました。
クジラは体長10.6メートルほどで体に取り付けられたワイヤーを巻き上げながらゆっくりと解体場に運ばれていました。
鮎川港では春のミンククジラ漁で水揚げがゼロだったため、捕鯨会社では今後の水揚げに期待が高まっています。
鮎川捕鯨の伊藤信之社長は、「鮮度のよいツチクジラが捕獲できてうれしい。ツチクジラは柔らかくておいしい肉で刺身や干し肉、竜田揚げなどいろんな食べ方ができるのでぜひ味わって欲しい」と話していました。