外国人観光客受け入れ再開 県内の観光地からは期待の声

新型コロナの影響で停止していた外国人観光客の受け入れが、ツアー客に限定する形で、10日から、およそ2年ぶりに再開されました。
外国人観光客の受け入れ再開は、地域経済の回復につながることも期待されています。
県内の観光地からも期待の声が上がっています。

【こけし館は経済効果に期待】
外国人観光客の受け入れが10日、およそ2年ぶりに再開され、日本みやげとして外国人の間で人気が高いこけしを扱う蔵王町の施設では経済効果に期待を寄せています。
こけしは、その独特の表情やデザインなどから、日本みやげとして外国人の間で高い人気があります。
東北各地のこけしなど5500点を展示する蔵王町の「みやぎ蔵王こけし館」では、新型コロナの感染拡大前、来館者全体のおよそ2割を台湾やタイなどの外国人観光客が占めていました。
しかし、政府の水際対策で外国人観光客の受け入れが停止されて以降、外国人客の姿はほとんどいなくなり、経営は大きな打撃を受けました。
およそ2年ぶりの受け入れ再開を受けて、施設の運営団体は経済効果に期待を寄せています。
施設では去年、新たに作成した英語や中国語、韓国語の観光パンフレットを入り口に並べるなど、受け入れの準備を進めていました。
施設によりますと、外国の顧客からはまとまった数のこけしの注文が今も入ることなどから、コロナ禍で日本に行けない中でも外国人の間のこけし人気は依然高いとみています。
こけし職人の小山芳美さんは「ことしの秋以降には、外国からの来館者が増えるのではないかと期待しています。訪れた外国人観光客には、マスクの着用などの感染対策をしっかりしてもらった上で、こけしの魅力を感じてほしいです」と話していました。

【外国人観光客に向けて新企画も】
新型コロナウイルスの影響で停止していた外国人観光客の受け入れが10日から再開されたことをうけて、海外に東北の観光地の魅力をPRしている仙台市のコンサルティング会社では、外国人観光客に人気が出そうな体験型のツアーの企画を考案し、準備を進めています。
仙台市泉区にあるコンサルティングの会社では、東北の自治体から依頼を受けて、SNSや動画サイトを活用した海外への観光地のPRや旅行商品の開発の相談などを行っています。
ツアーの外国人観光客の受け入れの再開に向けて、コロナ禍の中でも団体客を取り込むための旅行の企画のアイデアを練ってきました。
その一つが、自治体から依頼されて考えた、山形県の蔵王山のスキー場で雪上バギーに乗って夕焼けに染まる樹氷を楽しむという企画です。
雪が珍しいタイや台湾の人たちなどに向けて、これからSNSなどで積極的に発信していく考えです。
この会社の代表を務める櫻井亮太郎さんは「コロナ禍で外出が困難だったぶん、自然に触れる体験ツアーが受けいれられると思う。ようやく入国できるようになったので、引き続き、ツアーなどの準備を進めて、東北の観光を盛り上げたい」と話していました。