ストーリーバスケットボール

バスケットボール・河村勇輝 Bリーグデビューへの軌跡

2020-02-04 午後 0:00

高校生ながらバスケットボール・Bリーグでデビューを果たした河村勇輝(かわむら・ゆうき)選手。プロ相手にも実力を存分に発揮し、注目を集めています。日本代表の将来を担うと期待されている河村選手のBリーグデビューへの軌跡です。

バスケットボールの強豪、福岡第一高校で寮生活を送ってきた河村選手。部屋のベッドに置いてあったのはバスケットボール。24時間バスケットボール漬けの毎日です。

河村勇輝選手

アイドルとかはまったく分からない。テレビもほとんど見ないので。八村塁選手と一緒に日本代表を背負ってやっていきたいという気持ちもある。大きく夢を持ったならつらいことも覚悟の上。頑張っていきたい。

 

身長は1m72cm。ポジションは攻撃を操るポイントガードで、最大の武器はスピードです。福岡第一高校を3回全国優勝に導いた河村選手が目標にしてきた選手がいます。

 

 

Bリーグ千葉ジェッツの富樫勇樹選手、26歳。河村選手と同じポイントガードでBリーグ初の1憶円プレーヤーです。身長1メートル67センチと、自分より身長が低いにもかかわらず、日本代表を引っ張ってきた先輩の背中を河村選手は追い続けてきました。

河村勇輝選手

個人練習で富樫選手が前にいることを考えながらシュートを打ってみたり、試合を動画で見ながらまねしたりしてきた。

身長が自分より低い中で世界と戦っている富樫選手を見て、希望と刺激をもらっている。

 

2019年11月、河村選手が待ち望んでいた試合がありました。プロとアマチュアの垣根を越えて日本一を争う全日本選手権。福岡第一高校は千葉ジェッツと対戦し、目標にしてきた富樫選手とのマッチアップが実現したのです。

 

全日本選手権 河村選手(手前右)と富樫選手(左)

河村勇輝選手

富樫選手から点をとったり、富樫選手の前からアシストを決めたり、あたって砕けろって感じで、バチバチにやりあって勝ちたい。

 

河村選手は持ち味のスピードで積極的に仕掛けます。さらに正確なパスで相手のディフェンスを突き、磨いてきた技術もアピールしました。

しかし、上を行ったのは富樫選手でした。アシストは12にのぼり、30点以上の差をつけました。最後まで挑み続けてきた河村選手に対し、試合後、富樫選手は健闘をたたえました。

富樫勇輝選手

プロ相手にあそこまでパスを出せる選手は高校生には確実にいない。僕個人としてはすごく楽しかった。Bリーグ、もしかしたら日本代表の練習で会う選手だと思うのでその時を楽しみにしている。

河村勇輝選手

悔しいです。そのひと言に尽きます。もし自分がプロで戦う機会があれば本当の本気の勝負でやりあえるようなところまで自分も頑張っていきたい。

 

その機会はすぐに訪れます。『特別指定選手』として三遠ネオフェニックスに入団。高校にいながらBリーグでプレーすることになったのです。

 

 

1月25日のデビュー戦。愛知県豊橋市の体育館には河村選手のプレーを見ようとファンが詰めかけました。相手は再び富樫選手を擁する千葉ジェッツです。

 

 

出番は第1クォーターでした。18歳8か月での出場はB1史上最年少、会場からは「勇輝!勇輝!」と大歓声が上がりました。

最初の見せ場は第1クォーター終了間際。河村選手が放ったシュートが決まったとき、残り時間はゼロ。いきなり、勝負強さを見せました。

 

 

守備では一瞬の隙をついてボールを奪取。すぐさまチームの攻撃につなげます。チーム2番目の8得点を記録、堂々のデビューでした。

さらにファンを驚かせたのは翌日の試合。「初戦でプロの感覚をつかんだ」と初戦では決まらなかった3ポイントシュートを3本決めます。さらに富樫選手とのマッチアップでも、スピードで振り切ります。河村選手は両チーム最多の21得点の大活躍。それでも河村選手はまったく満足していませんでした。

河村勇輝選手

自分が得点を多くとったからといってチームを勝たせることができなかったらだめだと思うので。悔しいですけど、切り替えて次の試合があるので、それに向けて頑張りたい。

 

春から東海大学に進学する河村選手がBリーグに出場するのは当面3月まで。どれだけインパクトを与え続けることができるか、楽しみです。

吉本直樹

スポーツ情報番組部ディレクター。中学・高校とバスケットボールに打ち込む。競馬についても多数企画を制作。

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