ストーリー野球

中日2年目・根尾昂 泥臭く成長できるか?!

2020-02-13 午後 0:00

 

プロ野球・中日の2年目、根尾昂選手。4球団競合の末、ドラフト1位で入団しましたが、新人だった昨シーズンは、1軍出場が、わずか2試合にとどまりました。プロの壁を味わった悔しさを胸に沖縄で初めての1軍キャンプに臨んでいます。キーワードは「泥臭く成長できるか?!」。根尾選手のキャンプを担当記者が追いました。

2年目で初の1軍キャンプ

根尾昂選手

2年目ではあるんですけど、春のキャンプは事実上、1年目なので、経験していない立場と全く同じなので新鮮な気持ちでやれていると思います。

 

 

沖縄県北谷町で行われている中日の1軍キャンプ。連日、誰よりも遅くまでバットを振る根尾選手の姿があります。その練習時間は、長いときで9時間余りです。

新人だった去年、春のキャンプ直前のケガの影響もあって不本意なシーズンとなった根尾選手は年間を通して戦える体力作りへ自分を追い込んでいるのです。

根尾昂選手

誰よりもバット振ろうとか、誰よりもノックを受けようと思っています。

出場機会増へ外野手の練習も

 

根尾選手は1軍での出場機会を増やそうと、ショートに加え、外野の練習にも取り組んでいます。単純に守備練習が2つになるのでかかる時間は「倍」。それでも「足の運びなどが内野の守りでも生きている」と前向きに励んでいます。

こだわるのは "あくまでもショート"

京田陽太選手

 

ただ、根尾選手がこだわるのは、あくまでもショートのレギュラーです。これは入団したときから一貫しています。そのために越えなければならない高い壁があります。それが去年140試合に出場したショートのレギュラー、京田陽太選手です。球界屈指の守備力を誇る新選手会長に根尾選手が挑む形です。

 

根尾昂選手

京田さんがレギュラーでショートにずっと入っていて、それを脅かしてレギュラーをとるっていうところが目標なので、まずは下から突き上げる存在になりたいです。

レギュラー奪取の鍵は "打撃向上"

 

去年、ショートではリーグトップの守備率を記録した京田選手からポジションを奪うのは容易なことではありません。そのために鍵となってくるのがバッティングのレベルアップです。根尾選手は昨シーズン、2軍で12球団でダントツトップの127個の三振を喫しました。プロのレベルで確実にボールをとらえることが大きな課題です。

 

このため軸となる左足にためを作って、ボールを呼び込んで打てるようバッティングフォームを試行錯誤しています。このキャンプでもバッティング練習のたびに、根尾選手の下半身の使い方が変化しているのが目に付きます。

根尾昂選手

2軍だと1打席で2球、甘いボールが来るところが、1軍では、1球あるかないかの勝負になってきますし、やっぱり決め球を打つのが最終的な目標ではあるんですけど、まずは自分がなるべく打つ可能性があるところを確実に仕留めるという部分は最低条件というか、絶対条件なのかなと思います。

練習の成果は徐々に

阪神との練習試合で初ヒット

 

汗まみれの練習の成果は徐々に実戦で表れてきました。2月8日に行われた1軍初の対外試合、阪神との練習試合。根尾選手は速球をとらえ、このキャンプの実戦で初ヒットを打ちました。

さらに、その翌日のチームのシートバッティングでもベテランの吉見一起投手からスリーベースヒットを打つなど、ようやく根尾選手らしい強いスイングが見られるようになってきました。

"もう少し殻を破って"

栗原健太コーチ

 

一方で、今シーズンから1軍のバッティングコーチに就任した栗原健太コーチは、こう指摘します。

栗原健太コーチ

少し、形にこだわってスマートに見せようとしすぎるところがある。
もう少し殻を破って“馬鹿になって練習して動きを体にしみこませる”ことも必要なんじゃないか。
それは今のうちしかできないことで、いつかあのときやっといてよかったなと思う日が来る。

 

自身も2000年に日大山形高校から広島へ入団し、「何でここまでやらされるのか」というほど厳しかった練習を課されたことがのちに4年連続ホームラン20本以上を記録することにつながった経験を栗原コーチは根尾選手に伝えようとしています。

根尾選手 2年目飛躍できるか?

 

誰もがその野球センスを“飛び抜けている”と認める根尾選手が、自らの殻を破り、泥臭い姿勢で大きな飛躍を果たせるのか。2年目の活躍に期待が高まります。

 

根尾昂選手

去年は1軍で2打席しか立てなかったので、もっともっと1軍の舞台に立って、下から突き上げる存在になれるように頑張っていきたいと思います。

 

福島康児

平成27年入局。広島県福山市出身。中日担当1年目。元高校球児としてプロ野球の奥深さを感じながら取材に奮闘中。

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