ストーリー野球

阪神・藤川球児「39歳の挑戦」

2020-02-19 午後 0:00

 

阪神の藤川球児投手、39歳。7月には40歳を迎えるベテランですが、「火の玉」とも呼ばれる伸びのあるストレートは健在です。矢野監督からすでに「抑え」に指名されている今シーズンは、名球会入りの条件となる日米通算250セーブまで残り「7」。偉業達成を目前に注目が集まる中、今シーズンにかける思いを聞いてきました。

 

ハイペース調整のキャンプ

 

「焼肉食べたら胃もたれするからきょうはイタリアン」。ことしのキャンプでは冗談を言いながら記念撮影に応じる藤川投手の姿がありました。

 

 

それでも野球になれば別人です。第1クールからほぼ1日おきにブルペン入りし、東京オリンピックの影響でシーズン開幕が去年より9日早まるため、例年にないハイペース調整を続けています。

 

藤川球児投手

今シーズンは開幕が早いし、シーズンの最初からクローザーをする。

開幕からファンの皆さんに、安定したパフォーマンスをしっかり見せていかなければいけない責任感がありますね。

 

ハイペース調整にけがを心配する声もありますが、まったく意に介しません。すべて計画どおりだからです。

藤川球児投手

状態を上げにいく時に練習量が上がるので疲労がくる。その回復をみて、またもう一段階上げるという作業の繰り返しなんです。

故障ギリギリの状態まで持っていって回復させるという状態を作らなければパフォーマンスの向上ってできないので、そういう意味では、細かい作業の積み重ねです。

日米通算250セーブ達成への思いは

 

キャンプで精力的な調整を続ける藤川投手は今シーズン、名球会入りの条件となる日米通算250セーブまで残り「7」に迫っています。ピッチャーの200勝やバッターの2000本安打と並ぶ大記録とあって注目されていますが、藤川投手の考えはその先を行っていました。達成後の自分までイメージしているのです。

 

藤川球児投手

250セーブという機会は必ず訪れると思う。その時はもしかしたら一度立ち止まるかもしれないですけど、そこからまた気持ちを新たに、さらにいい自分を目指して頑張っていこうと思っています。

うまくいかないときもあると思うけど、気持ちを強く、今日より明日、明日よりあさってというふうに志高くやっていきたい。

個人記録よりも"日本一への思い"

藤浪投手と話す藤川投手

 

 

そんな藤川投手が個人記録よりも強いこだわりをみせる目標こそ、チームの35年ぶりの日本一です。ことしのキャンプでは例年以上に若手のピッチャーに積極的に声をかけていて、レベルの底上げを図ろうとしています。

昨シーズン、コントロールに苦しみ、初めて勝ち星なしに終わった藤浪投手に対しては、下半身の使い方など、手取り足取りアドバイスすることもありました。

 

若手投手たちと話す藤川投手

 

 

こうした若手に対する助言の意味を聞いてみると、明確な答えが返ってきました。

 

藤川球児投手

優勝するためですね。まだ自分が現役のうちに一緒にやりながら教えてあげれば、良くなるだろうと声かけをしています。

苦しみを感じながらプレーしている選手もいて、それは自分が通ってきた道と重なる部分もあるので、親身になって声をかけていきたい。家族みたいなものなので、それがすべてタイガースファンのためにもなると思う。

矢野監督を"胴上げ"するために

矢野燿大監督

 

 

個人のレベルアップに加えて、チーム全体にも目配りする藤川投手。かつてバッテリーを組んだ矢野監督を胴上げするため、独特の表現で今後の意気込みを語ってくれました。

 

藤川球児投手

日本一になると監督も言っている。自分たちは監督を守る盾であり、攻撃のための武器でもある。

新戦力も含めて強固な組織として立ち向かっていきたい。

 

小林達記

平成26年入局。神戸局を経て、平成29年から大阪放送局でスポーツ担当。大学時代は野球部に所属。

 

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