ストーリー野球

ヤクルト・石川雅規 40歳「全盛期はこれから!」

2020-02-20 午後 0:00

 

ヤクルトのベテラン、石川雅規投手はプロ野球で現役最多の171勝を誇りことし1月に40歳になりました。19年目のベテランが目指すものとは。

 

40歳まだまだ若い!

 

1月22日に誕生日を迎えた石川投手。自主トレーニングを行う神宮球場で報道陣から似顔絵のケーキを贈られ、この笑顔。

 

 

石川雅規投手

若いころは40歳っておじさんというイメージだったけど、実際になってみると実感はないですね。

まだまだ気持ちは若いつもりなので!

長年活躍の秘けつ「いいときのイメージを求めない」

 

石川投手は去年、先発ローテーションを守ってチームトップの8勝。チームが低迷したシーズンでもコンスタントに勝ち星を積み上げふた桁勝利はこれまでに11回。171勝は現役最多となりました。

息の長い選手になった秘けつについて、石川投手は「いいときのイメージを追い求めないこと。毎年、体は変化するので、今に合った投げ方を早く見つけることが大事」と話します。

 

沖縄県浦添市のキャンプでは100球以上の投球練習を重ね、多いときは200球を超える日もあります。こうした投げ込みを通じて年齢に応じたフォームを見つけるのです。

 

石川雅規投手

プロで成績を出し続ける難しさは感じるけど、変化を怖がらずにやっていることがいいのかな。

ローテを守る存在でいたい

 

19年目のシーズンを迎える石川投手が一番大切にしているのは、先発ローテーションを外れず長丁場のペナントレースを投げきることです。

 

 

石川雅規投手

『ローテにいつもいてくれる』。『困ったときに石川がいる』。常にそういう存在でありたいし僕のストロングポイントだと思っている。

どこかに痛みとか張りが強いとかも正直あるが、人前で痛いかゆいは言いたくない。

 

ヤクルト―中日 (2017年9月12日)

 

 

3年前の2017年にはプロ入り後、ワーストの4勝14敗に終わり「心が折れそうになった」と言いますが、気持ちが大きく揺らぐことはありませんでした。

 

 

石川雅規投手

朝起きて球場に行くのが苦しいと思うときもあったし、登板回避をしようと思えばできたと思うけれど、プロ野球選手ならマウンドに立って勝負してなんぼだと思うので、絶対に逃げたくなかった。

尽きない探究心 "39歳で新しい発見"

日本ハム―ヤクルト (2019年6月5日)

 

 

石川投手の身長は、プロ野球選手としては小柄な1メートル67センチ。150キロを超える球速が珍しくない中で、石川投手の速球は130キロ台。「バッターのタイミングを、いかにずらすかが僕の投球スタイル」と言います。

バッターを抑えるためにどうすればいいかを考える中で巧みな投球術を年々進化させ、プロの世界で生き抜いてきました。象徴的なのは昨シーズンの交流戦、6月5日の日本ハム戦。

 

青木宣親選手

 

 

先発した石川投手はプロで初めて試合中にプレートを踏む位置を1球1球変えながら投げたのです。きっかけはその日の試合前、チームメートの青木宣親選手から「バッターからは見え方が変わるし、それだけでもいやだと思う」とアドバイスを受けたからでした。

 

「練習より実践」と8回無失点の好投。この試合での勝ち星を含めここから7勝を挙げ、「18年目で新しい発見だった。こういう投げ方もあるんだとわくわくして、楽しかった。自分のテンポもよくなりピッチングっておもしろいなと思った」と振り返ります。

 

うまくなるチャンスは"どこかに転がっている"

投球術にさらに磨きをかけたい。40歳になっても向上心が尽きることはありません。

 

石川雅規投手

うまくなるチャンスは、どこかに転がっていると思って常にアンテナを張っている。小さいころから体が小さかったので、大きい人、うまい人に勝つには、どうしたらいいかといつも考えてきた。

今もルーキーにだって『どうやって投げているの?』と聞くし、自分に合うものだったり、何か発見があるかもしれないので。

「戦友」五十嵐亮太の存在

 

また身近で刺激を受けているのが、「戦友」と称する同じ40歳の五十嵐亮太投手です。キャンプではウォーミングアップは2人がいつも隣どうし。ブルペンでの投げ込みやランニングを競い合うように取り組んでいます。

五十嵐投手は日米通算の登板数が現役最多の「905」。この先、五十嵐投手は1000試合登板。石川投手は200勝が大きな目標となります。

 

石川雅規投手

技術面も悩みも相談できるし亮太が近くにいてくれるのが本当に大きい。

200勝は最高の目標だし、めちゃくちゃ意識しますよ。僕も亮太に負けないように頑張りたい。

40歳、全盛期はこれから!

 

最後に、石川投手に今シーズンの目標を聞くと、こんな答えが返ってきました。

 

 

石川雅規投手

40歳になったけれど、恥ずかしがらずに開幕投手を目指す。

グラウンドに出たら年齢も実績も関係ない。まだまだうまくなれると思うし、全盛期はこれからだと思っているので!

 

 

練習に取り組む姿勢、ファンサービス、そして私たち報道陣への対応。どれをとっても「こんな人になりたい」と思わせる石川投手。今シーズンの投球が楽しみです。

 

武田善宏

平成21年入局 鹿児島局、福岡局を経てスポーツニュース部。現在、野球担当としてプロ、アマチュア、国際大会など野球取材に全国各地を飛び回る毎日です。

 

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