ストーリーバドミントン

コートに舞い降りたファンタジスタ!バドミントン 山口茜

2019-06-07 午前 09:00

2019年4月に行われたバドミントンのアジア選手権で見事優勝した山口茜選手。

2018年には世界ランキング1位という快挙を達成したことも!何でもこなせるというセンス抜群の山口選手のあっと驚くすごさとは?

陣内さんが教える、山口選手のココがすごい!

 

自分の強さは何かを問われると、自分ではよく分からないという山口選手。

 

ということで、元オリンピック日本代表の陣内貴美子さんに、山口選手の強さの秘密を伺いました!

 

すると…

 

「トリッキーで相手の逆を突く戦術」が武器とのこと!

 

 

試合映像をよく見ていると…山口選手がスマッシュを放っているにも関わらず、相手選手は一歩も踏み出すことができていません。

 

なぜそんな攻撃ができるのかというと…打つ前にシャトルから一瞬だけ目を離していることが判明!

 

通常バドミントンは打つ瞬間までシャトルから目を離すなと教えられますが、山口選手は一瞬コートを見渡すことで相手の位置を把握し、打つ場所を的確に判断することができるのです。

 

そしてもう一つの驚きは、打つ直前までフォームが同じこと!

 

 

こちらが打つ直前のフォーム。どちらもほぼ同じですよね?

 

 

そしてこちらが打つ瞬間の様子です。

 

このように打つ直前まで、ラケットに変化がなくても、シャトルが面と接する直前に角度を変え、右や左に打ち変えることができるんです!

 

 

その間なんと0.01秒!そのため、相手選手は予測不能かつ高速な攻撃に、思わず動けなくなってしまうのです。

宇宙レベルの肉体能力!?

山口選手の強さは攻撃力だけではありません。

 

守備力においては全身のバネと筋肉が男子並み!例え転んでもシャトルに食らいつき、しかもそのまま起き上がり、スマッシュまで決めるなど驚きの連続です。山口選手は転んでも男子並みの身体能力ですぐに起き上がり、プレーが続行できるんだそう。

 

他にも…

 

 

全くシャトルが見えていない状態でレシーブするなど、体を操るセンスがずば抜けているのが分かります。

 

並外れた空間認知の力があり、どこになにがあるか把握する能力がすぐれていて、相手やシャトルが見えていなくても打ち返せてしまうというのです。

 

この能力、一体どうやって鍛えられたのでしょうか?

 

…と、山口選手のプロフィールを見てみると、特技はジグソーパズル!

 

 

脳と体の関係を研究している先生によれば、ジグソーパズルはバラバラになっているものから全体を作り上げるため、ものの位置情報を見抜く力を養うには一番いい方法で、この趣味が空間認知能力に役立っているのかも?とのことでした!

強すぎる勝山への故郷愛

 

山口選手に、今の自分を作ってくれた場所は?と聞くと、ほとんどが「勝山」。勝山とは福井にある山口選手の故郷です。

 

 

勝山は国内の恐竜化石の8割が発見された恐竜の町として知られています。さらに、世界で最もキレイな街の9位に選ばれたこともあります。

 

そして…人口2万4000人の市にバドミントンの市民クラブが12個もあるほどバドミントンが盛んな場所です。

 

幼い頃の山口選手

 

山口選手も幼い頃から、バドミントン選手を夢見て育ちました。

 

小学生のときから全国優勝は当たり前。中学生になると、史上最年少で日本代表に選出されました。

 

そんな山口選手のもとには、全国の強豪校からスカウトが殺到!将来の選択についてコーチたちは県外も視野にいれるようアドバイスしたそうです。すると山口選手は…

 

 

県外には行かず、地元の勝山高校に進学。

 

さらに周囲を驚かせたのは、日本代表としての世界選手権と、高校の全国大会の日程が重なると、世界選手権を蹴って高校の全国大会を選ぶほどの勝山愛!

 

現在山口選手の活動場所は熊本ですが、少しでも時間ができれば勝山に帰ってきているそうで、SNSにもその様子をよくのせています。

 

勝山に帰らないと元気がなくなってしまうほど、故郷をこよなく愛す山口選手でした!

故郷の人々の言葉が支えとなったオリンピック

 

そんな山口選手が大事にしているのは、地元勝山の人々がリオオリンピックの前に渡したメッセージカードです。

 

 

山口選手は最年少の18歳で日本代表に選出され、地元では壮行会が開かれました。

 

さらにオリンピック当日、勝山から応援団も駆けつけて、大きな期待を一身に背負って挑みました。

 

しかし、そのプレッシャーからか、普段ならしないようなミスを連発。自分らしいプレーができずにいました。

 

 

そんなときに開いたのが、メッセージカードです。そこには「楽しんで」という言葉が並んでいました。

 

期待に応えることに必死になるあまり、“自分のために楽しむこと”を忘れていた、山口選手がはっと気付いた瞬間でした。

 

そして決勝トーナメントでは、目に見えるほどプレーが変わりました。

 

 

準々決勝で敗れたものの、最後まで楽しんで自分らしく戦えたオリンピックとなりました。

 

そしてその2か月後には、リオオリンピックの金メダリストに見事勝利。2018年には日本初の世界ランキング1位という快挙を達成したのです。

 

 

故郷を愛し、故郷に愛された世界女王の夢は、世界中どこに行っても応援されるような選手になること。

 

人々の夢になるような選手を目指し、山口選手は今日も楽しんでプレーします。

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