ストーリーラグビー

実況アナは見た 早稲田のラインアウト 対 帝京のスクラム

2021-01-07 午後 05:45

新春の秩父宮ラグビー場を舞台に行われたラグビー大学選手権の準決勝 第1試合『早稲田 対 帝京』。お互いの強みが出た、見応えのあるゲームとなりました。早稲田は、去年11シーズンぶりの大学日本一。連覇を目指します。

 

その早稲田の相良監督が、事前の取材であげた帝京戦のポイントは『セットプレー』。セットプレーとは、『スクラム』と『ラインアウト』のことを言います。

 

早稲田の強みは、『ラインアウト』。11月に行われた関東大学対抗戦の帝京戦では、ラインアウトからモールを作り、押し込んで2トライをあげています。ラインアウトでボールを投げ入れる役割の宮武選手は、『帝京も対策を練ってくると思うが、相手は関係ない。自分たちのやってきたことをやるだけだ』とラインアウトについて話していました。

 

 

この試合も、前半から早稲田の得意の形が出ます。ゴール前のラインアウトからモールを作り、宮武選手の2トライ。早稲田がリードを奪います。

 

一方、帝京も負けていません。帝京の強みは、『スクラム』。特に、スクラムの最前列で中心的な役割を担う、FWの細木選手が前の試合にけがから戻り、スクラムに安定感が増しました。

 

細木選手は『帝京のスクラムは、全て押し勝つ意識で攻撃をデザインしている。スクラムで負けるつもりはない』と話していました。その言葉通り、前半終了間際、細木選手を中心とした帝京のスクラムの圧力で、早稲田がゴール前で反則を繰り返します。そして、レフリーが、『その反則が無ければトライに結びついていた』と判断し、帝京がペナルティトライ。帝京が早稲田についていきます。

 

お互いの強みを出し合う一進一退の展開は後半も続き、結果は、33対27、早稲田リードでノーサイド。

 

 

連覇を目指す早稲田が、2年連続で決勝進出を決めました。9連覇以来の優勝を目指した帝京は、これで3年連続で優勝を逃すことになりました。

 

 

去年は3回戦で敗れるなど、ここ最近は苦しんでいます。ただ、強みのスクラムやFWのフィジカルで圧力をかける姿、また岩出監督の『結果を出せるチームになりつつある』という言葉に、近い将来の王者復活を感じずにはいられませんでした。

この記事を書いた人

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筒井 亮太郎 アナウンサー

今回の大学選手権の準決勝 早稲田対帝京の実況を担当。NHK入局後、秋田局で、トップイーストリーグの秋田ノーザンブレッツ、全国の強豪 秋田工業の取材や実況を経験。2019年ラグビーワールドカップ実況。

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