ストーリー野球

巨人 戸郷翔征投手 エースとともに

2020-12-17 午後 09:30

巨人の20歳、戸郷翔征投手は、チームの菅野智之投手に次ぐ9勝をあげてリーグ連覇に貢献。高校卒業から2年目は、エースから多くを学んだシーズンとなりました。

前半戦で7勝の活躍

戸郷 投手

菅野さんに近づけるように吸収できるようにと思いながらシーズンをやっていた。なんとか先発ローテーションを守れることができてよかった。

 

 

戸郷投手は今シーズン、菅野投手とともにほぼ1年、先発ローテーションの一角を担い、20歳ながらチームに欠かせない戦力となりました。150キロを超えるストレートとキレのある変化球のコンビネーションで、前半戦だけで7勝をあげました。

戸郷 投手

僕自身はシーズン前半は勢いかなと。それで乗り越えられたと思う。

 

戸郷投手がシーズン中、練習をともにしたのがエース菅野投手でした。菅野投手は戸郷投手の潜在能力を高く評価。通算100勝を達成した10月の試合後にはヒーローインタビューで後輩に公開のエールを送りました。

 

 

菅野 投手

戸郷がことし頑張っている。そういうところ(100勝)を目指して頑張ってほしい。

戸郷 投手

名前をあげてもらってうれしかった。そうやって菅野さんが言ってくれたので、僕も100勝に向かって進んでいきたい。

後半戦は失速し勝ち星増えず

 

順調だった前半戦から一転、後半戦は苦しいマウンドが続きました。相手チームの研究が進み、空振りを狙ったボールを見極められることが増えたからでした。さらにプロで1年間、戦い抜く体力が十分にない中、疲れからボールにキレもなくなり、後半戦はわずか2勝に終わりました。

戸郷 投手

シーズン後半になると研究されていると感じた部分が多かった。中6日でずっと先発ローテーションを回っていて、19試合投げたが、大変だったというのが一番。後半は10試合で2勝というのはとても鮮明に覚えている。そこが1年間、勝てるピッチャーとの違いなのかなと改めて感じた。

支えとなったエースのことば

 

もがき苦しむ中、心の支えになったのも菅野投手の存在でした。マウンドでの心構えや技術面の相談をしてきた戸郷投手。シーズンを終えた今、心に残っているのは、年齢に甘えず、高みを目指してほしいという将来のエース候補として成長を期待することばでした。

戸郷 投手

『お前は20歳だと思うな』と。そのことばが一番印象に残っている。俺は20歳だから勝てないと思うんじゃなくて、俺は勝ち星を重ねられる投手だと。悪いときもグサグサ言ってくれて、そういうのがあって、今考えると、立ち直ることができた。泥沼にはまらなくてよかった。

雪辱誓った日本シリーズで手応えつかむ

2年連続となった日本シリーズは雪辱を晴らすための舞台でもありました。去年は第3戦に4回から3人目で登板しましたが、8人のバッターに対してヒット3本、フォアボール2つで4失点。1イニングを投げきれず、負け投手となったのです。

 

戸郷 投手

去年、あれだけ悔しい思いをした分、なんとかソフトバンクを相手に取り返さないといけないという思いがあったので、それを心に刻みながらやっていた。

 

 

戸郷投手はことしの日本シリーズでは、リリーフでチーム最多の3試合に登板。第4戦ではソフトバンクの上位打線をきっちり抑えるなど、2回と3分の1をノーヒット、4つの三振を奪いました。そして3試合で5回と3分の2を2失点。チームでただ1人、表彰選手に選ばれ、来シーズンへの手応えをつかみました。

戸郷 投手

やっぱりシーズン後半で勝てなかった分、少し取り返せたのかな。僕自身が得たものはソフトバンクに対して、少し嫌な感じがなくなったというか、自信を持って投げられるようになった。最後の試合をあんな形で終われたので、今シーズンよかったのかな。

 

来年もう1回、1年間、先発ローテーションを守って、もっともっと勝ちを積み重ねられるようになっていきたい。

 

戸郷投手は次に迎える日本シリーズでは先発でマウンドに上がり、勝ち星をあげたいと意気込んでいます。

 

エースから大きな期待をかけられている20歳が、来シーズンはどんなピッチングを見せてくれるのか、引き続き注目していきたいと思います。   

この記事を書いた人

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川本 聖 記者

平成22年NHK入局。さいたま局、宮崎局、松山局を経てスポーツニュース部。

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