ストーリー野球

ロッテ 藤原恭大 厳しい戦いから得たものは

2020-12-15 午後 07:20

プロ野球 ロッテの2年目、藤原恭大選手は今シーズン、新型コロナウイルスで主力が大量離脱する中、10月に緊急昇格。そして終盤の優勝争いとクライマックスシリーズを経験しました。厳しい戦いを通じて得たものは何だったのでしょうか。

ことしは2軍スタート

藤原選手は去年、ロッテの高校卒業ルーキーの野手として54年ぶりに開幕戦に先発出場し、ヒットも打ちました。しかし1年目は6試合の出場で19打数2安打と結果を残せませんでした。

 

そして今シーズンはじっくり育てるという球団の方針から開幕2軍スタートとなり、イースタン・リーグ58試合の出場で打率2割3分。数字だけ見ると、いい成績とは言えませんが、自分のバッティングには手応えを感じていたといいます。

 

ボールの見え方や捉える確率が自分の中ではすごく上がっていた。正面のライナーなどいいアウトが多かったので、1軍でも、もしかしたらという、ちょっと自信はあった。

チームのピンチで自身にチャンスが巡ってくる

シーズン終盤の10月上旬。チームに激震が走りました。1軍で選手とスタッフが新型コロナウイルスに感染したことが相次いで発覚。濃厚接触者を含め一気に13人の選手が離脱。優勝争いをする中での窮地に緊急昇格した1人が藤原選手でした。

大幅にメンバーが替わるということで、自分も呼ばれるんじゃないかと心構えはあった。選ばれた時は『やってやるぞ』と。2軍でやってきた自信もあったし、1軍でどれだけ結果を出せるか、早く試したい気持ちがあった。

代名詞のフルスイングで結果

 

藤原選手の持ち味は大阪桐蔭高校時代から貫いてきたフルスイングです。

 

10月14日の楽天戦に1番で先発出場した藤原選手は、今シーズン最多勝に輝いた涌井秀章投手の試合開始直後の甘いストレートを見逃しませんでした。プロ初ホームランがライトスタンドに飛び込む先頭打者ホームラン。

 

2日後の日本ハム戦でもファーストストライクを捉えて、先頭打者ホームランを打ちました。この試合後、井口資仁監督から「チームで一番いいスイングをしている」と高い評価を受けました。

 

2軍でも先頭打者を結構打っていたし、それを1軍でも同じようにできたのは、自信がついた。やってきたことは間違いなかったと思った。

研究されて打てなくなる

首脳陣の信頼を得た藤原選手は、主力が復帰しても先発出場を続けました。しかし相手チームの研究が進み、変化球主体のピッチングで打ち取られました。最終的には2割6分でシーズンを終えました。

 

打席の入りから変化球が増えたし、あからさまに変化球攻めになった。変化球で崩されて、変化球を意識してまっすぐに振り遅れるという、すごく悪い形になった。そこはまだまだ未熟だったと感じる。

クライマックスシリーズでは成長した姿を見せる

 

チームが2位となって進んだクライマックスシリーズ。藤原選手は第1戦で4打数ノーヒットに終わりましたが、第2戦はそれまでの悔しい経験を生かしました。

ソフトバンクはクライマックスシリーズ以外でもそうだったが、ずっと変化球攻めだったので嫌な印象があった。ただ1戦目から状態はよかったので、打てる自信はあった。あまり気にしすぎずに自分のバッティングをしようと心がけた。

 

第2戦のソフトバンク先発はシーズン9勝の東浜巨投手でした。第1打席はフォアボールで迎えた第2打席。変化球2球ですぐに追い込まれましたが、3球目のアウトコース低めの変化球をセンター前に運びました。

 

この打席、1軍に昇格して以降、心がけてきたことが生きました。追い込まれたあとは、フルスイングを封印し、ボールを最後まで見て、スイングすることができたと言います。

 

追い込まれたら逆方向意識で、まっすぐをファウルもしくは、甘いところに来たらヒットを打つイメージ。変化球はなるべく三振を減らすことを意識してやっている。

 

(第2戦の第2打席は)低めのボールをしっかりヒットにできたし、少しずつだが、追い込まれてもボールを長く見られるようになってきた。まだまだ未熟なところは多いが、少し手応えは出てきた。しっかりオフにもう一度やり直して確立していきたい。

真のレギュラーを目指して

このあと2本のヒットを打ち、第2戦は固め打ちの活躍。思いもよらない形で昇格した藤原選手、来年は開幕1軍、そしてレギュラーとしてフル出場を目指すと意気込みます。

 

まだ1年通して1軍にいたことがないし、143試合全部出るのが目標。結果を出さないと試合には出られないので、来年はもっともっと成長した姿を見せられるように、しっかり取り組んでいきたい。

この記事を書いた人

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舟木 卓也 記者

平成25年NHK入局。水戸局、盛岡局を経て、スポーツニュース部。ロッテ担当。

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