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バトル、ダンシング、決めポーズ!トライアスロンの知られざる味わい深さ

2020-12-16 午前 10:50

オリンピック競技のひとつ、トライアスロン。
ひとりの選手がスイム・バイク・ランの3競技を連続で行い順位を競う過酷なスポーツで、オリンピックには2000年のシドニーオリンピックより採用されました。

 

今回はそんなトライアスロンについてご紹介!種目ごとに試合の様子を見ていきましょう。

水中で行われる激しい“バトル”


トライアスロンのレース距離は、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの順で構成されています。距離を聞くだけでも過酷さが伝わってきますね…。

 


泳ぎ方に決まりはありませんが、多くの選手がクロールを採用。これには理由があります。

 


スイムの後のバイクとランは、下半身を多く使う種目。なるべく体力を温存するために上半身で推進力を得ることができるクロールが使われるのです。

 

しかし、水が濁っている場合などは背泳ぎにチェンジする選手も。状況に応じた臨機応変さが求められる種目なんです。

 


そんなスイムの一番の見どころは、選手たちが最も密集する折り返し地点!
どの選手も最短距離で折り返そうと内側に集まってきます。

 


そのとき、ライバルたちの手や足が、顔面や脇腹に直撃!トライアスロンではこれを「バトル」と言います。

山手線1周超えの距離を走るバイクは気持ちのリセットタイム?


海から上がったら、40kmレースのバイクへ!

 


時間短縮のため、ペダルには既にシューズが取り付けられています。

 


バイクは高速で走りながら水分補給が自由にできるので、選手たちにとっては一息ついて気持ちをリセットできるパートでもあるんですよ。

 


バイクで大切になるのは、ドラフティングと言われるポジション調整。
先頭の選手が受ける風の抵抗はかなり強いため、後方につけて体力を温存するのです。

 


しかし、先頭があまりにも不利になるため、ライバル同士でも同じ集団内で先頭を交代するのが暗黙のルールとなっています。

 


コースは平坦な道だけではなく、急な斜面も。スピードをできるだけ落としたくない…そんなときに使われるのが、“ダンシング”と呼ばれるこぎ方!

 

立ちこぎの状態で大きく車体を左右に揺らしながら進むのですが、筋肉にかなり負担がかかるので、自分の体力を考えながら使うことが大切です。

ゴールの”決めポーズ”に注目!


トライアスロンの最後の種目、ラン。ここからがまさに正念場です。

 

バイクを降りてすぐの選手たちは、足に疲労が溜まっているのにも関わらず、バイクのスピード感が残っていてランもハイペースになってしまい自滅してしまいがちに…。

 


一刻も早く自分のペースに落とし込むことが勝利へのカギ。序盤にリードしているからと言って、勝利は確信できないのです。

 

そんなランの見どころはゴールインの直前!

 


なぜなら、トライアスロンではタイムを競わないため、フィニッシュの瞬間にはここまでの道のりを噛み締めつつ、決めポーズでゴールする選手が多いんです!
観客もそれを期待しており、会場の盛り上がりはピークになるんだとか。

 

ひたすら己と戦っているイメージのトライアスロンですが、ライバルとの肉体バトルや、先頭を変えて助け合いながらともにゴールを目指すという、味わい深いスポーツです。
試合を見るときは、ぜひ最後の最後まで選手たちの勇姿を見届けてくださいね!

 

写真提供:日本トライアスロン連合

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