ストーリー野球

西武 森脇亮介投手 誇れる父親を目指して

2020-12-03 午後 06:45

新型コロナウイルスの中で行われた異例のシーズンで、プロ野球 西武の2年目、森脇亮介投手は勝ちパターンの一角を担い、防御率1点台と抜群の安定感を見せました。

 

それでも「反省すべき点は多くあった」と、現状に満足していない28歳。2人の子どもたちが“誇れる父親”となるべく、さらなる飛躍を目指します。

結果を示した2年目

 

森脇投手は2年目の28歳。社会人のセガサミーからドラフト6位で入団しました。1年目は29試合の登板で2勝1敗2ホールド、防御率4点94。それが今シーズンは後半戦から勝ちパターンの一角として主に7回を任されました。そして47試合で7勝1敗1セーブ16ホールド、防御率1点35と抜群の成績を残しました。

森脇 投手

本当に数字の面では、すごくよかった部分もあるが、1つ1つボールを見ていくと、まだまだ最後決めきれない部分や野手に助けられた部分が多くあった。充実していたが、反省すべき点が多く見つかったシーズンでもあった。

失敗から学んだこと

 

今シーズンのターニングポイントにあげたのが、7月4日のオリックス戦。この試合は先発の松本航投手が7回1失点と好投し、2点リードの8回から森脇投手が2人目でマウンドに上がりました。

 

先頭を打ち取りましたが、続くバッターをフォアボール。さらに大城滉二選手にタイムリーを打たれました。森脇投手はここでマウンドを降り、この後に投げたピッチャーも打たれ、チームは逆転負けしました。

森脇 投手

この試合あたりまでは、変に試合展開を読んでしまう部分もあって、この展開だったら誰かな、この展開だったら僕かなとか、考えていた。

 

 

終盤のリードした展開で、自分がマウンドに上がる準備がしっかりできていなかったと反省。この日を境に、気持ちを入れ替えました。

森脇 投手

気持ちの準備の段階で『次の回から僕が投げる』と常に思いながら(ブルペンで)準備をした。マウンドに立つ時には、鼻息荒くというか、試合に入り込むという感じで投げるようにした。

考え方を変えたコーチのことば

豊田清投手コーチ

 

加えてバッターをどう抑えるかの考え方も変わりました。

 

8月30日の楽天戦。1点リードされた8回から登板しましたが、タイムリーを打たれ追加点を与えました。このあと強打者の浅村栄斗選手をダブルプレーで打ち取りましたが、試合後、最優秀救援投手に2回輝き、通算157セーブの豊田清投手コーチから、こうアドバイスされたといいます。

森脇 投手

『ゲッツーをとれればいいと思って投げた』と言ったら、『中継ぎのピッチャーの場合はそうじゃないんだ、ピンチになった時は三振を2つ取って帰ってくる。そういう気持ちで投げていかないと、ヒットが生まれてしまう』と言われた。

 

今までにない考え方で、内野ゴロを打たせてとかではなく、三振を狙ってとれるピッチャーが中継ぎだと。そういう気持ちが必要だと思った。

力強さが増したストレートで変化球も生きる

心構えの変化に加え、ストレートの進化も好成績につながったと分析しています。それがシーズン開幕前から取り組んできた、投球モーションに入った時に前かがみになるフォームの修正です。

 

ボールに力がうまく伝わらないと感じていたということで、開幕前の自粛期間から体の使い方を研究したり、徹底的に投げ込んだりしました。その成果はシーズン中盤にあらわれ、「はまってきた」とストレートの力強さが増しました。これに付随して得意のフォークボールやカットボールなどの変化球が生きてきたのです。

森脇 投手

ことしはキャンプの時から、しっかりしたまっすぐを投げられるようにと思って、取り組んできた。それが少しずつ結果に表れてきた。

現状に満足せず、結果を追い求める

 

今シーズンめざましい活躍を見せましたが、11月の秋季練習では慢心なく練習に取り組んでいました。まだ3年目ですが29歳になる来シーズン、高校や大学を出てすぐに入団した選手よりも、年齢が上な分、1年1年が勝負だと心しています。

 

森脇 投手

秋季練習で取り組んだのは、全体的なレベルアップ。今投げている球種を精度よく、そしてどのボールでもカウントをとれ、どのボールも勝負球にできるようにしたい。入団した時からそうだが、頑張っていれば、結果がついてくるというよりは、自分でしっかり結果を追い求めていきたい。

2人の子どもが誇れる父親を目指して

 

マウンド上ではポーカーフェイスの森脇投手も、自宅に帰れば、2人の子どもの父親でもあります。自身のグラブには、2人の子どもの名前に共通する「心」を刺しゅうしていて、テレビの画面越しに応援してくれるのが、力になると笑顔で話しました。

 

森脇 投手

家族の存在は本当に忘れることがない。子どもたちにとっては、ただのプロ野球選手なのか、活躍しているプロ野球選手なのかで、すごく違うと思う。だから誇れる父親でありたい。

 

2年ぶりのリーグ優勝を狙うチーム、そして家族のため、さらなる活躍を誓います。

森脇 投手

ことしは少し力が及ばず、3位という結果だったが、来年はリーグ優勝、そして日本一になれるよう、マウンドの上で、しっかり貢献できるように頑張りたい。

この記事を書いた人

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持井 俊哉 記者

平成26年NHK入局

北九州局を経て、スポーツニュース部。プロ野球の西武を担当。小1から剣道をはじめ、現在、5段。「打って反省、打たれて感謝」をモットーに何事にも謙虚に誠実にチャレンジすることを目指す。

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