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テックボール WASSE選手が語るサッカー×卓球の新感覚スポーツ

2021-03-03 午後 09:55

マイナースポーツ大好きな当編集部員が、いつものようにネットで情報収集をしていると、「テックボール」というスポーツがあることを発見!詳しく調べてみるととっても楽しそう!

サッカーと卓球をかけあわせた、新感覚スポーツ!

 

(音声あり)

2019年アジア大会決勝 日本vsマレーシア戦

 

早速調べてみると、リフティングのような動きで卓球のように対決…しかもビーチと陽気な音楽がとっても楽しそう!

 

テックボールは2017年に世界大会が始まったばかりで競技人口も少ないらしい…ということはもしかしたら、リフティングが得意な人であれば日本代表も目指せるのでは!?

 

ということで、テックボール日本代表のWASSE選手にテックボールの魅力と日本代表への道について聞きました!

 

よし、目指せ日本代表!

 

話してくれた人:早稲昭範(WASSE)

大学在学中に、当時最年少の19歳でフリースタイルフットボール界にデビュー。その後プロフリースタイラーに。2011年には、足裏リフティングの世界記録を更新。ギネス世界記録保持者に認定される。2017年、テックボール日本代表に選出され、2017年第1回テックボークワールドカップではシングルスベスト16、ダブルスベスト8の成績を残す。2019年のアジアビーチ大会で優勝。2020年一般社団法人 日本テックボール協会の代表理事に就任。

誰でも平等に楽しめるテックボール

日本代表を目指すならまずはルールから!ということで、まずテックボールのルールを教えてください。

 

「簡単にいうと、サッカーと卓球を合わせたスポーツです。テックボードという台を挟み、リフティングやヘディングで相手のコートへ打ち合って得点を競います。大きなルールは4つあり、一つ目はこの競技の特徴でもあり、最大のルールでもある、手や腕でボールをコントロールしてはいけない。二つ目は最大3回までのタッチで相手に返す。三つ目は同じ体の部位で2回連続タッチしてはいけない。四つ目は台に触れてはいけない。サーブはフォルト制でゲームは12点マッチの2セット先取です」

 

 

-テックボールの魅力はなんですか?

 

「誰でも平等にスポーツができるところです。サッカーはフィジカルコンタクトがあり、性別・年齢によって差がでてきてしまいますが、テックボールの場合はボールと自分との戦い。ボールを扱う技術が高い人間が勝ち上がっていくスポーツなんです」

 

-テックボールを始めるにはどうしたらいいですか?

 

「テックボールができる施設が今はまだ少ないのですが、関東では”ゆりかもめ”のテレコムセンター駅徒歩3分のところにあるフットサル施設に併設されていて、そのほかは京都でできます。ここに行けば、コートとテックボードとボールが借りられるので、トレーニングウェアとシューズさえあれば始めることができますよ」

競技人口50人以下!これなら日本代表を目指せるかも・・・?

-競技人口は今どれくらいですか?

 

「本格的にテックボールをやっている方が30〜50人くらいですね」

 

ふむふむ。競技人口が少ない今始めれば自分でもトップ選手になれる? リフティングが上手ければ、代表選手になれちゃうかも!?

ウェアとシューズを持ってコートへGO!

-日本代表にはどうやったらなれるんですか?

 

「テックボール協会主催の大会が年に2〜3回あり、その中のひとつに日本代表選考会があります。現状、どなたでもご参加できる状況です。僕は日本代表選考会シングルスで優勝をして、代表選手になりました」
*現在コロナウイルスの影響で大会は中止予定。今後コロナの影響を見ながら開催する方針。

 

-テックボール日本代表について教えてください。

 

「日本代表になると文字通り、日本の代表としてアジアや世界の大会に出場することができます。一応、僕が現在のトップ選手となっていて、日本代表には他に僕とダブルスを組んでいる選手が2名います。日本のテックボールの課題として、台を常設している施設や地域が少ないことが挙げられます。潜在的にプレーヤーはいるはずだけれども、なかなか一緒にプレーすることがかなわない状況。僕は世界のトップレベルの選手と比べるとまだまだディフェンスが上手くないので、常に安定的にスマッシュを打ってくれるうまい選手が出てくると、もっとレベルを上げられると思います」

 

誰でも日本代表選考会に参加できるってことは、憧れの日本代表も夢じゃないかも!?

 

-日本代表が戦う世界のライバルってどんな選手たちなんですか?

 

「世界ではフットバレーやセパタクローの代表選手など、いろんなジャンルのトップ選手がテックボールに参入しているので、まるで異種格闘技戦のようになっているところもおもしろさのひとつです。サッカー出身で言えば、ロナウジーニョ元ブラジル代表などのレジェンドも国際テックボール協会のアンバサダーを務めてもいるんですよ」

 

2019年のテックボールのイベントに参加したロナウジーニョさん

猛練習で編み出した必殺技! 日本代表ってすごい

-リフティングには、ちょっと自信があるんですが、テックボールで有利ですよね?

 

「これは難しい質問ですね〜。僕も最初リフティングがうまければできる、と思っていたんですよね。実は僕、リフティングのギネス保持者でもあるので、有利なんじゃないか?と最初は安易に思っていました。しかし実際やってみると、リフティングとテックボールではかなり感覚が違い、最初はテックボールに対応するのにかなり手間取りましたね…。

 

違いとしては自分のテリトリー内でボールを扱うリフティングと、ボールが向かってくるテックボール。テックボールはボールの動きがサッカーのパスに近いんですね。なので、リフティングよりもサッカー経験者のほうがテックボールに優位なんじゃないかな、と思います」

 

あれ…リフティングの世界ナンバーワンでもテックボールに戸惑っている…。もしかして、サッカーやリフティング経験があるからといって、簡単に上手くなれるわけではないのか…?

 

オンラインでの取材に対応してくれたWASSE選手

 

-ちなみにWASSE選手は普段どのような練習をしていますか?

 

「卓球の打ち込みのように、技を分けて練習をしています。スマッシュ右足何十本、左足何十本、ドロップショットは何十本入れるまで…などですね。ディフェンスであれば、サーブ軌道、スマッシュ軌道のものをそれぞれトラップする練習をしています」

 

-時間にするとどれくらいしていますか?

 

「普段は6時間くらい、少なくとも最低3時間くらいは練習しています。僕は努力するのが好きなので苦とは思わないですが、やはりうまくなるためには死ぬほど練習をします。雨の日でも夏の暑い日でも冬の寒い日でも練習します。たとえ他にライバルがいなかったとしても、絶対にテックボールをうまくなる!という高いモチベーションを保っている人じゃないと難しいと思います」

 

-人の何倍も努力を重ねたWASSEさんがついに手に入れた必殺技があるとか・・・?
「実は、僕が編み出した技“シザースアタック”は最初披露したときに話題になりました。はさみのように足を広げながらジャンプをし、アウトサイドでスマッシュを打つ技です。同じ部位で連続してボールを触ってはいけないルールがあるので、右足でスマッシュを打ったあとはどうにか左足で強いボールを返さないといけない。テニスのように対角線上のラリーになりやすいテックボールでは、同一エリアで強いスマッシュを両足で打てるということはアドバンテージになるので、どうにかできないか?と研究を重ねて作り上げました」

 

WASSEさんが編み出した「シザースアタック」


暑い日も寒い日も雨の日も毎日ひたすら練習、練習…。こんなストイックな練習、自分には無理だ〜〜!しかもライバルがいなかったとしても、「絶対にテックボールをうまくなる!」というモチベーションを保ち続けるなんて、だれでも簡単にできることじゃない…。

 

「足に覚えがあれば日本代表になれるんじゃないの?」となめていた自分…。すみませんでした!

 

でも、テックボールというスポーツの魅力もなんとなくわかってきたぞ!
スゴイ日本代表選手とお話できているこの機会。せっかくなので、いろいろ聞いてみよう!

戦い方に正解がない、それがテックボールの魅力

-WASSEさんとテックボールとの出会いを教えてください

 

「日本のテックボール協会から推薦されました。僕はリフティングフリースタイルフットボールのパフォーマーでもあるので、リフティング技術があるということでオファーをいただきました。そこでテックボールという競技を知り、僕の活動である『魅せるリフティング』と非常に親和性が高いなと感じて競技をスタートしました」

 

-日本代表になった時の気持ちを教えてください

 

「(リフティングフリースタイルフットボールのほかに)新しいことにチャレンジすることで賛否あるだろうなとは思いましたが、自分自身停滞してはいけないと感じていたときだったので、チャレンジするチャンスをもらってうれしいという気持ちでした。日本代表を背負って、プライドを持って戦っていこう!という気概も生まれました」

 

アジアパシフィックビーチカップ表彰式にて

 

-はじめての世界大会の感想は?

 

「衝撃的でしたね。世界に出るまではラリーを続けてミスをしたほうが負け、というような守備的なゲームが中心でした。しかし、世界大会ではスマッシュがバチバチ打ち込まれていて、思っていたよりも攻撃的な戦い方をしていたんです。実際に世界でトッププレーヤーと戦う中で、スマッシュの打ち方やディフェンスの方法など、学びがたくさんある大会でした」

 

-WASSEさんをとりこにするテックボールの魅力を改めて教えてください

 

「まだまだ新しいスポーツだからこそ、世界の中でも「これが正解」という戦い方がないので、オリジナルの技や戦術を作れます。いかにとれないスマッシュを打つか?どう負かすか?と頭と体をフルに使うところが、僕は楽しいです」

 

新しいスポーツ、テックボール。日本代表になるには思っていたよりも厳しい自分との戦いがあり、新しい世界へのチャレンジ精神が必要だった…。

 

だれでもすぐに始められて、新しい技だって生み出せちゃうかもしれないスポーツ!とても楽しそうで可能性のあるスポーツだってわかったので、週末にフットサル感覚でやってみようかな!

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