ストーリー野球

オリックス 宮城大弥投手 沖縄への思いを胸に

2020-10-29 午後 05:45

プロ野球オリックスの高卒ルーキー、宮城大弥投手は強気のピッチングが持ち味。将来のエース候補の原動力は、故郷の沖縄への熱い思いです。

 

沖縄出身の小柄なルーキー

オリックスにドラフト1位で入団した宮城投手。沖縄の興南高校では2年連続で夏の甲子園に出場し、18歳以下の日本代表にも選ばれた逸材です。身長1メートル71センチ、体重83キロと、プロ野球選手としては決して大柄ではありません。ふだんは猫背で、さらに小さく見えてしまいますが、マウンドに上がると、その姿は一変します。

 

初先発から持ち味の“強心臓ぶり”

プロ初先発は10月4日の楽天戦でした。注目の1回、いきなり2本のヒットでワンアウト一塁二塁のピンチを招きます。

 

ここで迎えたのが、パ・リーグのホームラン王を争う楽天の4番浅村栄斗選手。球界を代表するスラッガーに対し、宮城投手はフルカウントから高めに147キロのストレートを投げ込み、空振りの三振を奪いました。続くバッターもストレートで見逃し三振にしとめ、新人らしからぬ、堂々としたピッチングで無失点で切り抜けました。

 

 

この試合は5回2失点の力投で、チームの逆転勝ちにつなげた宮城投手。「立ち上がりは緊張もあって、キャッチャーが少し遠く見えていましたが、ストレートの感覚はよかったです。浅村選手からの三振は自信になりました」

 

プロ2戦目もストレート勝負

プロ2試合目は2週間後の10月18日の西武戦。

 

宮城投手は2回にみずからのワイルドピッチも絡んで3点を奪われましたが、その後は見事なピッチングを披露。西武のベテラン、栗山巧選手からは、すべてアウトコースのストレートで3球三振を奪うなど、力のあるストレートを軸に3回以降は1人のランナーも許しませんでした。宮城投手は6回3失点で初黒星を喫しましたが、「全体的にはしっかりとストライクも取れていたのでよかったと思います」と手応えを口にしました。

 

2試合続けて力投をみせたルーキーについて、中嶋監督代行も「十分な投球で、6回を投げきったのもすごいこと。十分な戦力です」と高く評価しました。

ふるさとへの思いを胸に

提供:志真志小学校

 

気持ちのこもった宮城投手のピッチングの原動力になっているのがふるさと、沖縄への思いです。

 

母校の沖縄県宜野湾市の志真志小学校には校門を入ってすぐ左の場所に、宮城投手の石碑が建っています。これは、地元の子どもたちに夢を持ってほしいと、ことし4月に建立されたものです。建立費は宮城投手が寄付しました。石碑には、宮城投手の座右の銘、「一生百錬」の文字が刻まれています。「地道な鍛錬を繰り返して強くなる」という決意が込められています。

 

プロ初登板を果たした10月4日には、小学校の子どもたちや保護者などが一体となって応援したということです。宮城投手の存在は、地元の希望の星となっています。

 

プロでの第一歩を記した宮城投手。ふるさとの思いを背に、将来オリックスのエースへと成長してほしいと思います。

この記事を書いた人

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伊東 健 記者

平成23年NHK入局。

神奈川県出身。福岡局や京都局を経て、大阪局スポーツでオリックスを担当。早稲田大学ラグビー部OBで、W杯で活躍した山中亮平選手と同期。ラグビーで培った突破力を取材で生かす。

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