ストーリー競馬

コントレイル 父以来の“無敗の三冠”!!!

2020-10-27 午後 0:00

どこまでも澄み渡る青空。ほとんど雲のない秋晴れの京都競馬場で15年ぶりに無敗のクラシック三冠馬が誕生しました。コントレイル、馬名の意味は“飛行機雲”。その軽やかな走りで父ディープインパクト以来の偉業を成し遂げた三冠を振り返ります。

強いっ! 皐月賞 “大外回って” 無敗対決を制す

 

クラシック第1戦の皐月賞はG1朝日杯フューチュリティステークスの覇者、サリオスとの無敗馬対決に注目が集まりました。

ラストの直線、しびれる一騎打ちをコントレイルが半馬身差で制しました。大差には見えませんでしたがレース運びに差がありました。コントレイルは後方でレースを進めながら最終コーナーで大外に持ち出しての末脚勝負。スタートから先行して終始インコース寄りに位置取っていたサリオスよりも長い距離を走っていたのです。福永祐一騎手が「理想の展開ではなかった」と振り返りながらも競り勝つ、強いっ!勝ち方でした。

強いっ‼ 日本ダービー “遊びながら”

 

「遊びながらダービーを勝ってしまった」

 

日本ダービー、レース直後のインタビューでの福永騎手の言葉に驚きました。直線でコントレイルが先頭に立った後、走ることに集中し切れていなかったというのです。数発、鞭を入れると、その差は広がり、終わってみれば2着のサリオスとは3馬身差。更なる成長の余白を残しながらの圧勝でした。

 

菊花賞へ “遊ばなくなった”

 

管理する矢作芳人調教師は菊花賞4日前の取材で「すべて予定通り。これだけ何の不安もない馬というのは珍しい」と自信を口にしました。一週前の併せ馬での調教について「相手を抜いてからも、いつもほど遊ばずに走っていた。この馬は相手を抜いてしまうと仕事終了というタイプ。以前よりも集中しているとひと夏を越しての成長を実感しているようです。菊花賞は3000mという未知なる長距離との戦いでもあります。コントレイルの適性距離は2000~2400mだという矢作調教師。しかも初となる京都コース。どう攻略するのか注目が集まりました。

強いっ!!! 菊花賞 “密着マークを受けながら”

 

レース前のパドック、コントレイルは周囲を気にする素振りもなくゆったりと歩いているように見えました。またがる福永騎手の表情には余裕を感じさせる笑顔。単勝オッズ、1.1倍という圧倒的な支持を受けて危なげなく三冠を達成するのか。しかし、待っていたのはこれまでで最も厳しいレースでした。

 

 

コントレイルを苦しめたのはG1初挑戦の4番人気、アリストテレス。父は2013年の菊花賞馬エピファネイア、母の父はディープインパクトという血統です。手綱を取るのは菊花賞2勝のクリストフ・ルメール騎手。好スタートを切ったコントレイルに対し、名手ルメール騎手はレース序盤からそのすぐ後ろにぴたりとつけました。福永騎手が「左後方からプレッシャーをかけられてコントレイルは興奮していた」と振り返るようにレース中盤には口が開き、リラックスして走らせてもらえませんでした。初めての3000m長丁場に加えて京都は初コース。不安要素もある中で、コントレイルは常にアリストテレスの密着マークを受けながらの勝負を強いられたのです。そして最後の直線。

 

 

「相手の手応えが良く、まずいな」と福永騎手。一度は並びかけられますが、そこからの勝負根性が圧巻でした。「最後まで抜かせなかった、すごい馬」もう一度引き離すと馬体を合わせながらゴール板を駆け抜けました。わずかクビ差での勝利。同じくディープインパクトの血を受け継ぐアリストテレスとの大接戦の末に、無敗での三冠という偉業が成し遂げられました。

 

 

福永騎手は「ベストなパフォーマンスができたわけではないが、それでも勝ち切ってくれた」とコントレイルを讃えました。

1984年のシンボリルドルフ、2005年ディープインパクトに続く史上3頭目の“無敗のクラシック三冠馬”はベストパフォーマンスを発揮した時にどんな走りを見せるのか。力のある古馬との対決が楽しみです。

この記事を書いた人

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小宮山 晃義 アナウンサー

平成18年 NHK入局 

名古屋局ー甲府局ー東京アナウンス室ー福岡局ーNHKグローバルメディアサービス

 

スポーツ中継担当 サッカー、陸上、競馬、アルペンスキーなど

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