ストーリー野球

巨人 高梨雄平投手 独特のトレーニングで好調

2020-10-19 午後 06:40

プロ野球 巨人の高梨雄平投手は、シーズン開幕からおよそ1か月後に交換トレードで楽天から巨人に移籍しました。ここまで33試合に登板して1勝2セーブ16ホールドで防御率0点61。リーグ連覇に向け、リリーフ陣に欠かせない存在になっています。好調の要因には独特のトレーニングがありました。(記録は10月13日現在)。

 

 

高梨投手

 

トレードが自分の身に起こることはあまり考えていなかった。ただ野球、ピッチングをすることにおいては、変えることはない。最初にあいさつした時、『必要とされているな』と実感することもあった。熱いことばをかけてもらえる。自分の中では、今までと変わらないプレーをすることを念頭に置きつつも、高ぶったりすることはある。

抜群の安定感を発揮

高梨投手はプロ4年目の28歳。7月中旬に楽天から交換トレードで移籍しました。持ち味は左腕を体で隠すなどしてボールの出どころを見えにくくしたり、タイミングを外したりする変則的な投球フォームです。巨人に移籍後初登板は7月22日の中日戦。先発の戸郷翔征投手が3点を失い、なおも4回ツーアウト二塁三塁の場面でした。この回、高梨投手はファウルフライに打ち取って1球でピンチを切り抜けます。次の回は2番からの上位打線に対して3者連続の三振を奪いました。

 

高梨投手

 

移籍して1試合目は自分の中ですごく大事だとわかっていたので、そこで打たれるのと抑えるのでは印象が違う。すごく僕の中で大きかったかなと思います。

 

高梨投手はそれ以降も好投を続け、今では終盤の勝ちパターンの一員に。存在感を高めています。

 

コロナ禍でも独特な練習を続ける

高梨投手は新型コロナウイルスで開幕がおよそ3か月延期となり、前所属の楽天では開幕1軍入りも逃しました。その間、これまで続けてきた練習メニューと改めて向き合いました。1つが体幹の強化。シーズンに入っても見られるのが頭の上に棒を持ち上げ、ダッシュするトレーニングです。試合前の観客がまだ入っていない本拠地・東京ドームの客席の階段で1人黙々と取り組んでいます。さらに逆立ちを行うなど独特なメニューで変則的なフォームに欠かせないという体づくりを意識しています。宮本和知投手コーチが「何してんの?ストリートダンサー?」と突っ込むほどです。

 

高梨投手

 

自分のパフォーマンスをどう上げていくかだけを考えて、その期間はいい過ごし方ができていた。楽天では1軍で投げることはなかったが、ずっとポジティブな気持ちでトレーニングや投げることはできていた。僕の投げ方を考えると、柔らかいだけだと最終的に力が出ていかない。可動域が出た状態でしっかり力を発揮させるということ。柔軟性とそこに強さを加えることが狙い。自分自身が求めているものはもっと先にあり、今もまだ発展途上。

成果が花開く

地道で独特なトレーニングの成果はストレートの球速にあらわれています。今シーズンの平均球速が昨シーズンからおよそ5キロもアップしたのです。威力が増したストレートに手応えをつかみ、ピッチングの幅が広がりました。マジックナンバー点灯後に登板した9試合は無失点とリーグ連覇に向けて好投を続けています。

 

高梨投手

 

1試合1試合勝つというのがすごく大事だと思う。残りシーズンは短いが、僕で負けた試合をできるだけ作らないというのを考えて、目の前の1試合を投げていきたい。

この記事を書いた人

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川本 聖 記者

平成22年NHK入局。さいたま局、宮崎局、松山局を経てスポーツニュース部。

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