ストーリー野球

DeNA 三嶋一輝投手 新たな挑戦で 自分を見つめ直す日々

2020-09-29 午後 03:45

プロ野球12球団の担当記者がチームを引っ張る役割を担う選手の思いに迫るシリーズ。

10回目はDeNAの三嶋一輝投手です。

今シーズン途中から抑えを任された30歳は新たな自分の投球スタイルを見いだし、好投を続けています。(記録は9月27日現在)

シーズン途中で抑えに転向

三嶋投手は法政大学からドラフト2位で入団した8年目。

これまでは先発と中継ぎで起用されてきました。それが今シーズン、開幕から1か月あまりの7月下旬、不調の山﨑康晃投手に代わって抑えを任されるようになりました。

 

三嶋投手

すごいタイトなスケジュールの中で、中継ぎとして一喜一憂せずに臨もうと思っていた。(抑えになって)9回を投げるようになり、すごくたくさんプレッシャーを感じながらも、新しい自分を感じたり見つけたりできている。登板を重ねるたびに気持ちの中の冷静さが少しずつ生まれているのかなと。

 

好投の裏には 自粛期間に新たな挑戦

三嶋投手が抑えになってあげたセーブは11。急な役割変更にも首脳陣の起用にしっかり応えています。

好投の背景にあるのは、これまでほとんど投げていなかったフォークボールを持ち球に加え、ピッチングの幅が広がったことがあります。

 

9/6 広島戦の9回に登板し、9セーブ目を挙げた三嶋選手

 

新型コロナウイルスによる自粛期間、多くのピッチャーの動画を見たり、本を読んだりして投げ方を徹底的に研究し、フォークボールの習得に取り組んだのです。

さらに今永昇太投手と大貫晋一投手、石田健大投手のチームの3人の後輩にも教えを請いました。

三嶋投手

プロに入る前はもともとまっすぐとカーブだけで、フォークなんて一切投げたことはなかった。フォークはオープン戦でもそこそこ投げていたが、見たり聞いたりしてとにかく試合で使ってみようと。


前から興味を持っていたので。3人については、握りは今永に聞いて、リリースは石田に聞いて、感覚は大貫に聞いてって感じで。そして自分で投げてどんどんあわせていったが、その中でも『どうやって投げてんの?』と聞いていた。

 

フォークボールの理想像については。

三嶋投手

下にすとんと落ちるのではなく、半分チェンジアップみたいに斜めに沈んでいくような。落ちるんじゃない。『投げるときに腕を振れ』が僕の中では難しくて嫌な球種だったが、今ではリリーフをやっていてすごく大事で非常に重要な球種。後輩たちのおかげ。

マウンド以外でも新たな試みを始める

登板後の時間の使い方にも変化がありました。よかったことや悪かったことそれに感じたことなどを、ノートに書いて自身のピッチングを振り返るようになったのです。

三嶋投手

今までは自分の感覚とか思うように投げていて結果が出れば正解だった。だけどいいボールがいったから『よし、きょう調子いいな』じゃなくて、いいボールがいく理由は何だろうとか、その過程の中に自分の新しいことに気づくヒントがあるんじゃないかと思うようになり、今はそれを大事にしている。そのことが結果的に多少なりとも一歩前に進んでいる手応えはある。

抑えの理想像は

首位の巨人とは大きくゲーム差が開き、リーグ優勝は非常に厳しくなっています。そうした中でも三嶋投手はチームの勝利につながる最後の1イニングを0点に抑えるという役目をシーズン最後まで務めたいと静かに意気込んでいます。

 

三嶋投手

これまでやってきたこと、自分の持ち味を存分に生かしながらも、毎日勉強して自分のピッチングに一喜一憂せず、バッターからしたらすごく嫌なピッチャーにならないといけないし、そう思われたい。投げる以外でも、隙がない選手になりたいし、9回を投げさせてもらってる選手にふさわしい人間になりたい。

 

この記事を書いた人

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寺迫 紗良 記者

平成28年NHK入局。高知局、津局を経て、スポーツニュース部ではプロ野球やカーリングを担当。学生時代はソフトボール、現在はゴルフに熱中。特技は暗算(十段)。

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