ストーリー野球

西武 平良海馬投手 160キロの先を目指して

2020-09-25 午後 04:51

プロ野球は新型コロナウイルスの影響で開幕延期、観客数の制限など異例づくしで始まったシーズンを折り返しました。

 

12球団の担当記者がチームを引っ張る役割を担う選手の思いに迫るシリーズ。

 

8回目は西武の平良海馬投手です。

今シーズン、日本選手で史上6人目となる160キロをマークした平良投手。球速アップの背景には新型コロナウイルスによる自粛期間の時間の使い方がありました。(記録は9月23日現在)

リリーフで9イニングをノーヒットピッチング

 

沖縄県石垣島出身の平良投手はドラフト4位で入団した3年目の20歳。

成績は35試合で0勝0敗18ホールド、防御率2点14。今シーズンは150キロ中盤以上のストレートを主体にしたピッチングで、開幕から10試合の登板で9イニングをノーヒットに抑えるなど勝ち試合の終盤に欠かせない存在になっています。

平良投手

(今シーズンの)手応えは想像以上にある。防御率3点以内という目標でやってきて、達成できている状態なのでいい状態でここまできている。

どんな時でもクイックモーション

 

平良投手の特徴はクイックモーション。ランナーがいてもいなくても変わりません。

クイックモーションはふりかぶって投げるのと比べて球速が落ちるとされていますが、平良投手は自分に合っているというこのフォームの完成度を高めてきました。

平良投手

高校生の時からずっとクイックをしてきた。プロに入って1回、足を上げるようなフォームにしたが、タイミングが合わなくて、もう1回クイックに戻したら1番投げやすいので、そのままクイックにして投げるようにしている。ランナーがいてもいなくても投げられるというメリットもあるしタイミングが取りづらい選手もいるのかなと思う。

新型コロナウイルスの感染拡大の中、筋力トレーニング

平良選手は身長1メートル73センチで体重100キロ。西武のチームメートで言えば、中村剛也選手や山川穂高選手のような体格でピッチャーとしては小柄です。

今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕がおよそ3か月遅れた中、精力的に取り組んだのが筋力トレーニングです。

 

平良投手

(コロナ禍は)もう1回自主トレに戻ったような感じで筋トレをメインにして、午前中は筋トレして午後からはピッチングとかランニングなどをしていた。

 

シーズンに入ってもトレーニングを続けた平良投手。本拠地での試合の時は、試合が終わるとウエイトルームに向かって黙々と肉体改造に励みました。その結果、100キロの体重を支える下半身の安定感が増したと言います。

平良投手

少しずつ筋肉量が増えてきて強さは出てきていると思う。下半身を強くしたいと思っていた。足回りとかは筋肉量が増えたんじゃないかな。

160キロの大台を達成

肉体改造の成果があらわれたのが、7月19日の楽天戦。平良投手は2点リードの7回、ノーアウト満塁のピンチでマウンドに上がりました。

 

7月19日 西武ー楽天 7回途中、登板した平良投手

 

対するのは3番ロメロ選手。1球目は157キロのストレートでファウル。2球目はボール、3球目は156キロのストレートで空振り。そして4球目に自己最速の160キロで空振りの三振を奪いました。このあとのバッターには打たれましたが、球速には手応えをつかみました。

 

平良投手

ピンチだったので、自然と100パーセントの力を出すことができた。毎日ウエイトトレーニングを継続しているので、その成果かなと。

 

さらに速い球を目指して

体がひとまわり大きくなり、私服を上下とも買い直したという平良投手。

オフシーズンには、自費でボールの回転数を計測する機器を購入するなど研究熱心な一面も。目標は特に持たないと前置きしながらも、160キロの先を目指しさらなる飛躍を誓います。

平良投手

中継ぎをしている間は、毎日試合があって毎日トレーニングはできない。トレーニングの量は減ってしまうが、みっちりトレーニングすれば、どんどん速くなっていくと思うので、これからもトレーニングを続けて速くなるだけなりたい。

この記事を書いた人

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持井 俊哉 記者

平成26年NHK入局

北九州局を経て、スポーツニュース部。プロ野球の西武を担当。小1から剣道をはじめ、現在、5段。「打って反省、打たれて感謝」をモットーに何事にも謙虚に誠実にチャレンジすることを目指す。

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