ストーリー水泳

スポーツをする子供たちへ 自粛中の食事のヒント

2020-04-30 午後 04:10

新型コロナウイルスの影響で、ふだん通りに運動ができない子供たち。体重が増えてしまったり、逆に体力が落ちてしまったり・・・食事について迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。そこで今回はフィギュアスケートの羽生結弦選手や競泳の瀬戸大也選手などトップアスリートの栄養面をサポートする栗原秀文さんに、今どんなことに気をつけるべきか聞きました。

エネルギーの“とり過ぎ”に注意!「消費エネルギーの減少に合わせて」

大手食品会社に勤める栗原秀文(くりはら・ひでふみ)さん、43歳。アスリートをサポートする部署のリーダーを務めています。体重・練習強度・体組成などのデータを元に選手それぞれにあった献立を考えるなど、アスリートの栄養面を支えています。

 

 

スポーツをする子どもの栄養指導もしてきた栗原さん。外出自粛が続き自宅にこもりがちな今、特に気をつけなくてはいけないのは “食べ過ぎ” だと言います。

栗原秀文さん

ボリュームを整えることが重要です。いつも通り食べてしまうと、消費するエネルギーが下がっている分、太ってしまう可能性があります。

 

部活動などに取り組む子どもたちが、ふだん学校生活や練習で消費するエネルギー。少なくとも1日500kcalから650kcalというデータもあります。
(※12歳~17歳/厚生労働省『日本人の食事摂取基準』の資料より)

 

今はその消費量が大きく減っていると言います。エネルギー500kcalというと約ご飯2杯分その分だけ、摂取エネルギーを調整しなくてはなりません。

 

アスリートも活用!『低カロリー野菜鍋』で手軽に満足度アップ !

単純に食べる量を減らせるなら簡単ですが、「食べる量が減るとお腹が減ってしまう…」という子どもも多いのではないでしょうか。そこで栗原さんが薦めるのが…『鍋』です。

 

 

栗原さんがアスリートのサポートでも活用しているメニューのひとつが『低カロリー野菜鍋』です。1人前(約500グラム)のエネルギーは、たったの200kcal。ご飯1杯分を下回る低カロリーです。用意する具材は、こちら。

 

 

ポイントは、2つ。


① 野菜をたっぷり入れること
 ビタミンが豊富な緑黄色野菜を加えることで、免疫力の向上にも繋がります。

② えびや白身魚など、低カロリーの具材を使うこと
  豚のもも肉や鶏のささみ・胸肉などもオススメ。お肉は部位によってエネルギーが大きく異なり、カロリーが高いばら肉などは避けた方がいいとのことです。

 

 

栗原さんによると、鍋の『だし』にはうまみ成分が多く含まれていて、低カロリーでも満足感を得ることができると言います。だしを使う「みそ汁」にも同じ効果があり、残り物の具材をたくさん入れることで満足感を高めることができます。

 

 

瀬戸選手などトップアスリートも1年を通して鍋を食べ、コンディショニングに役立てています。リオデジャネイロオリンピックの時も、日本競泳陣は現地で鍋を食べていたそうです。

 

栗原秀文さん

アスリートたちは年がら年中食べてますね。試合本番に向けた最後の調整に入る手前、試合の1か月くらい前の体を絞っていく時期に「鍋」を活用するケースがよくあります。

 

アスリートも食べている『低カロリー野菜鍋』。家族で食べるときは、取り分けてからお試し下さい。

 

少しの意識と工夫で、継続できる食生活を。

他にどんな点に気をつければいいのか、栗原さんがポイントを挙げてくれました。

 

① インスタント食品などの脂質に注意!

 エネルギーを効率的にとることができる脂質ですが、摂取エネルギーを抑えなくてはいけない今は注意が必要。特に脂質が多く含まれるインスタント食品の食べ過ぎには、気を付けた方がいいとのことです。

 

② 朝ご飯をしっかり食べよう!

 学校が休校し不規則になりがちな生活。毎日決まった時間に朝ご飯をしっかり食べることで、1日のバイオリズムを整えることができると言います。また朝に食事をとることで体温が上がり、体の代謝が増すことで、太りにくくなるという効果も期待できます。

 

③ 少しの意識と工夫で、継続できる食生活を!

 学校が休校し給食もない中、保護者の方への負担も大きくなっています。3食全てを完璧に作ろうとは思わず、「鍋」や「みそ汁」など簡単にできるものを活用しながら、少しの意識と工夫を続けていくことが大切だと言うことです。

栗原秀文さん

できる限り良い方向に行くものを、毎日楽に気軽に継続していただければいいと思います。そんな形でやっていただけると、健康な生活が送れるのではないかと思います。

 

栗原さんからの数々のヒント、皆様ぜひお試し下さい。

この記事を書いた人

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武本 大樹 アナウンサー

平成24年NHK入局

おはよう日本キャスターのほか、野球などの実況を担当。大学、社会人と硬式野球チームでプレーし、全国大会の出場経験あり。阪神・伊藤隼太選手は大学野球部時代の同期。

 

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齋藤 章 ディレクター

平成25年NHKに入局

スポーツ情報番組部ディレクター。在宅勤務で体重が3キロ増。パラ関係の取材にも取り組む。

 

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