ストーリー水泳

競泳・渡辺一平 東京へのキーワード "感謝の気持ち"

2020-03-19 午前 09:00

競泳の渡辺一平選手。北島康介さんの後継者とも呼ばれる平泳ぎのスペシャリストです。日本のお家芸といわれる平泳ぎですが、前回のリオデジャネイロオリンピックでは男子はメダルなしに終わりました。お家芸を背負う渡辺選手の東京への決意を聞きました。

"北島康介さんから託された伝統を僕がつなげる"

 

渡辺一平選手、23歳。伸びのある泳ぎと、終盤もペースが落ちない持久力で、日本のお家芸・平泳ぎ復活のカギを握ります。

 

渡辺一平選手

北島康介さんから託されたこの200メートル平泳ぎの伝統を僕がつなげるということなので、どんどん成長していかなければいけないと思います。

 

リオデジャネイロ五輪 準決勝(2016年8月10日)

 

渡辺選手が世界にその名を知られたのは、リオデジャネイロオリンピックの準決勝。オリンピック新記録をマークします。

 

リオデジャネイロ五輪 決勝(2016年8月11日)

 

しかし、メダルの期待を背負い臨んだ決勝では精彩を欠いて6位。準決勝のタイムで泳ぐことが出来ていれば金メダルでしたが、それを目の前で逃しました。

大事な場面で結果を残すにはどうすればいいのか、大きな課題を突きつけられました。

渡辺一平選手

今、思い出してもすごく悔しくて涙が止まらなかった。オリンピックの借りはオリンピックでしか返せないという言葉があるように、あのときの悔しい思いは絶対に東京オリンピックでぶつけなければいけない。

オリンピックの借りを返す

「オリンピックの借りを返す」。東京に向けた滑り出しは好調でした。リオから半年後、国内大会で当時の世界記録をたたき出します。

 

日本選手権 決勝(2019年4月7日)

 

しかし、去年の日本選手権。東京への弾みをつけようと記録更新を狙った大会でしたが、決勝のレースはラストで失速。狙った記録は残すことが出来ませんでした。世界記録を出せる力がありながら、本命のレースで結果が出せない。リオの課題がまたも浮き彫りになりました。

 

 

この課題を克服するには、どうしたらいいのか。渡辺選手がいま必要だと考えているが「持久力の底上げ」です。

1週間に1回。学生時代から続けている全力で50メートルを繰り返し泳ぎ切る練習。より集中して行うことで、限界まで力を出し切れるようになりました。タイムも着実に早くなり、狙ったレースで勝負できる、地力がついてきた証しだと感じています。

 

渡辺一平選手

もしリオデジャネイロオリンピックで、金メダルを取っていたら、たぶん今、ここまでがむしゃらに水泳と向き合っていないと思います。

 

後悔しないように自分がやらなければいけないこと、やりたいことを全部片っ端からやることが大切です。

東京へのキーワードは "感謝の気持ち"

渡辺選手の東京へのキーワード。それは、この4年分の思いを込めたものでした。

 

渡辺一平選手

『感謝の気持ち』です。両親も親戚も大人数でリオデジャネイロオリンピックに応援に来てくれたのに、情けない姿を見せてしまった。東京オリンピックは絶対、最高の笑顔で感謝の気持ちを伝えたい。

 

結果を出して一番高い表彰台のところに乗れば、天国のような景色が待っているんじゃないかなと思うので、笑い泣きですね、涙で笑って東京オリンピックを終わらせます。

この記事を書いた人

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橋本 剛 記者

2005年 NHK入局 

社会部で東日本大震災からの復興や環境問題を取材。スポーツニュース部では水泳を担当。

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