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特集 背泳ぎがうまくなりたい!ストロークやキックのコツは?

水泳 2022年7月13日(水) 午前11:30

赤ちゃんから大人まで幅広い世代で人気の水泳。学校の授業などでもさまざまな泳ぎ方を習いますが、「背泳ぎ」は沈んでしまったり、鼻から水が入ってしまったりと、最初の難関となることが多いようです。

 

体育の苦手を克服し、"できる"ようにする番組「はりきり体育ノ介」から、背泳ぎのコツを紹介します!

教えてくれるのはこの方!

 

2008年北京オリンピックの400mメドレーリレーで銅メダルを獲得し、背泳ぎを専門とする日本屈指のスイマー、宮下純一さんです。

体はピンと一直線!耳まで頭を沈めて真上を見るべし!

まずは、基本フォームのポイントを見てみましょう。

 

 

背泳ぎの特徴といえば、なんといっても仰向けに泳ぐこと。両手を頭の上で合わせ、指先からつま先までピンと一直線になることを意識します。

 

このとき、頭は耳が水に入るまで沈め、真上を向くのがポイント!

 

 

顔に水がかかるのを怖がって頭が上がり、顔が足の方を向いていると、腰が沈んで一直線の基本フォームが崩れてしまいます。

 

 

はじめに耳が水に入るまで頭を沈めて真上を向いた状態にし、手を横から回して頭の上で合わせるようにするのがコツです。

腕はまっすぐ!ストロークのコツをチェック

次に、水の掻き方(ストローク)を見ていきましょう。

 

 

まず腕はまっすぐ伸ばしたまま手のひらを外向きにして水に入れます。このとき、小指から水に入れるのがポイント!

 

 

次にひじを曲げながら、腕全体で水をとらえて太ももまで一気に水を掻きます。

 

 

肩から腕を上げ、ひじは再びまっすぐ伸ばしてそのまま大きく円を描くように頭上へ運びましょう。

 

 

手を水に入れるときは、手のひらの向きにとらわれてひじが曲がってしまわないよう注意!上の写真のように、はじめからひじが曲がっていると水をなでてしまい、しっかり掻けません。水に入れるときも水から出すときも、“腕はまっすぐ!”です。

キックは“もものつけ根”と“足首”を意識!

最後に足の動かし方(キック)のコツを見ていきましょう。

 

 

足はもものつけ根から動かし、足首はしっかり伸ばすのがポイント!

 

 

上の写真のように、足首が曲がっているだけでなく、足が前後に動いて“自転車漕ぎ”のようになってしまうのはNG!思うように進まない一因になってしまいます。もものつけ根から足全体をリズミカルに動かすことを意識しましょう。

 

これまで背泳ぎは難しそう…と思っていた人も、今回紹介したポイントを意識しながら練習すれば、背泳ぎで25m泳ぐのだって夢じゃありません!

 

ただ、背泳ぎは仰向けに泳ぐ特徴から、“自分の掻く手が見えない”ことで上達が伸び悩んでしまう場合も。今回解説してくれた宮下さんは、「自分の手が見えないからこそ、イメージをふくらませることが重要」とアドバイスしています。フォームや動かし方のイメージをしっかり描きながら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

 

 

小学校体育実技の「できるポイント」「できないポイント」をわかりやすく紹介!

はりきり体育ノ介

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