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特集 サッカー日本代表 絶好調の秘密を中村憲剛が徹底解析!

サッカー 2023年12月1日(金) 午後0:00

サッカー日本代表の勢いが止まらない!強化試合で破竹の6連勝、合計24得点のゴールラッシュ。圧倒的な攻撃力で、世界ランキングは19位と11年ぶりの10位台に。そこで今回のKengo’s Labでは、日本代表絶好調の秘密を中村憲剛さんがひも解きます。(サンデースポーツ 2023年10月22日放送)

憲剛さんに聞く「この強さは本物ですか?」

 

中川キャスター:SNSでは、次のワールドカップで日本が優勝するのではという声もあるようです。

 

憲剛さん:強化試合とはいえ6連勝ですし、その相手もアウェーのドイツやトルコも入っていますから。得点もたくさん入って失点が少ない。強いと思います。

 

中川キャスター:この強さは本物だと思って大丈夫ですか?

 

憲剛さん:もちろん公式戦でどうなるかというのはあると思うのですが、少なくとも今見せているサッカーは本当に素晴らしいものだと思いますね。

 

酒井キャスター:この日本代表、なぜこんなに強いのか。今日はその秘密を憲剛さんに3つ挙げてもらいました。

秘密①「久保建英の存在感」

 

酒井キャスター:まず1つ目は『久保建英の存在感』です。10月17日に行われたチュニジア戦を見ていきます。久保選手はこれまで主に起用されてきた右サイドではなく、2列目の真ん中、いわゆるトップ下のポジションでした。この変更をどう感じますか?    

 

 

憲剛さん:トップ下に入ることで右サイドよりも、より広いエリアで動けますよね。

 

酒井キャスター:チュニジア戦前半終了間際、縦パスを受けて中央から久保が仕掛けて、これが先制のゴールにつながります。

 

チュニジア戦 久保建英選手

憲剛さん:相手に当たられても崩れない体幹を見せていましたし、ぶつかりに負けない。あと、自分の出すパスがどうゴールにつながっていくか。(パスが)相手に当たったんですけど、ゴールに向かう姿勢を見せたことで、その後ゴールにつながりましたね。

 

酒井キャスター:後半に入ると、パスを受けて自らゴールを狙います。

 

憲剛さん:ここではパスの受け手として、相手にとって危険なペナルティーエリアの中にうまく入っていったと思います。このシュートは股を狙っていると思います。惜しかったですけどね。

 

酒井キャスター:その直後、ここでは左サイドに流れていって、ドリブルの仕掛け。振り切って、追加点のアシスト。

 

憲剛さん:これも素晴らしい結果だと思います。緩急ですね。ゆっくりしたところからスピードアップをして、三笘薫選手のような役割を見せています。また、それに合わせて伊東純也選手が(ゴールを)決めていますから、本当に久保中心に周りの選手も連動が出来ているなと思います。

 

酒井キャスター:松田さん、この日本期待の久保建英のプレーはどうでしょうか?

 

松田宣浩さん:ドリブルが早くて正確にパスも出せますし、日本代表に欠かせない存在だと思っています。

 

憲剛さん:そうなんですよね。正確なのが1番早いんですね。だから、彼はすごくよく分かっているなと思います。

秘密②「守備の迫力」

 

酒井キャスター:そして強さの秘密2つ目。「守備の迫力」ということですが。

 

憲剛さん:はい。特に相手陣内でボールを奪い返すところですね。強度も高く迫力があったと思います。これも相手陣地でどんどん後ろから日本の選手が相手ボールを奪いにいく。相手に攻める隙間を与えない。相手に選択肢を与えない、息をつかせないプレーでしたね。その中心が遠藤航選手だと思います。彼の読み・守備範囲、本当に広く素晴らしかったと思いますね。あるシーンでも前がプレスをかけて後ろから遠藤航がインターセプトして、前にパスをつけるスピードも正確さも、これまでよりも1段階上がっているかなと。クラブでの個人の成長を日本代表に還元している、本当にいいキャプテンだなと思います。

 

チュニジア戦 遠藤航選手

酒井キャスター:日本代表は、チュニジア相手にシュートを1本しか許しませんでした。

秘密③「新戦力の台頭」

 

酒井キャスター:そして3つ目、「新戦力の台頭」ですね。

 

憲剛さん:僕が注目しているのは、ディフェンダーの毎熊晟矢選手です。先月、日本代表に初めて選ばれて、ここ4試合で2試合に先発出場しています。

 

カナダ戦 毎熊晟矢選手

酒井キャスター:毎熊選手はJ1のセレッソ大阪に所属しています。主に右サイドバックのポジションですが、本当に攻撃力が魅力です。正確なクロスからのアシスト。そして、チャンスと見ると中に入って、まるでストライカーのような動き。

 

憲剛さん:もともと前線でもプレーしていましたから、ゴール決めることも得意な選手だと思います。持ち味を代表でも発揮してくれていますね。9月のトルコ戦ではピッチ中央でボールを受けた毎熊が、パスを出した後にゴール前の危険なエリアに走っていく動きも見せてくれていましたし、逆に内側ではなくて外側から駆け上がってクロスを上げたり、中と外を駆け上がる使い分けが出来ていたと思います。戦術理解度が非常に高いです。また、別のシーンでは、自らボールを強度高く奪って、そのまま相手陣地に駆け上がっていきます。そこから攻め上がりアシスト、中村敬斗選手がゴールを決めます。周りも非常によく見えていますし、冷静な選手。まだ召集回数は少ないですけど、連係も非常に取れている。

 

トルコ戦後毎熊選手は『攻撃の部分では、中と外を使い分けて前進していく部分が自分の特長だと思いますし、まだまだその回数は増やしたいですし、相手のアタッキングゾーンに入っていくところは継続して出していきたい』と話していました。

 

憲剛さん:ここまで3つポイントを挙げさせていただいたのですが、特に直近のチュニジア戦で強いチームの勝ち方を見せてもらったなと思います。

 

酒井キャスター:新戦力で言いますと、ディフェンスの両サイドバックは、酒井宏樹選手・長友佑都選手とベテランが多かったのですが、若手が入ってきたことは大きいんじゃないですか?

 

憲剛さん:世代交代はチームに必要です。ただ力がないと世代交代をしても意味がないので、そういう意味ではこれから毎熊選手に期待したいなと思います。

日本代表 次のワールドカップへの期待

 

中川キャスター:そんな中、11月からいよいよワールドカップの2次予選が始まって、来年の1月にはアジアカップ。タイトルを懸けた戦いも待っていますが、どんな戦いを期待しますか?

 

憲剛さん:これまでの強化試合とは違って今度は公式戦ということで、絶対負けられない、勝たないといけない戦いが続くのですが、公式戦でも今見せている強さを存分に発揮して、特に11月の予選も突破してほしいと思いますし、1月のアジアカップ、この強さで優勝を見たいなと強く思います。

 

中川キャスター:公式戦に臨む気持ちは選手たちもガラッと変わってきますか?

 

憲剛さん:自分たちも変わりますし、相手もガラッと変わってくるんですね。本当に勝ち点差を与えない戦いをしてきますから、それをどう打ち破るか、皆さんに見ていただきたいなと思います。

 

 

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