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特集 大の里 高橋 朝紅龍 天照鵬 4人の新十両が秋場所に挑む!

相撲 2023年9月5日(火) 午前10:00

秋場所は、二所ノ関部屋の大の里高橋の2人と、高砂部屋の石崎改め朝紅龍(あさこうりゅう)、宮城野部屋の向中野改め天照鵬(てんしょうほう)の4人が新十両として土俵に上がります。期待の4力士を紹介します。

 

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大の里「子どもから大の里のようになりたいと言われる関取に」
高橋「故郷の福島県に恩返ししたい」

二所ノ関部屋の大の里は本名中村泰輝で石川県津幡町の出身で、平成12年6月7日生まれの23歳。高橋は本名高橋優太。福島県須賀川市の出身で平成11年5月25日生まれの24歳です。高橋が1学年上で、2人はともに新潟の能生中学から海洋高校、日本体育大と進み、同じ二所ノ関部屋に入りました。

 

大の里(右)が英乃海を破って勝ち越し 新十両を決めた (名古屋場所14日目)

大の里は日体大時代に2年連続のアマチュア横綱になるなどの実績を残し、夏場所で幕下10枚目付出しで注目を集めてデビュー。夏場所は6勝1敗、名古屋場所は東幕下3枚目で4勝3敗と勝ち越し新十両に昇進しました。

 

高橋(左)が5勝目を挙げ新十両を確実にした (名古屋場所千秋楽)

高橋は去年夏場所に初土俵を踏み、先の名古屋場所では西幕下4枚目で5勝2敗の成績を挙げ、新十両に昇進しました。初土俵から所要8場所での新十両昇進は、年6場所制となった昭和33年以降、幕下付出しを除くと7位に並ぶ早さとなります。

 

大の里の新十両昇進会見 (7月26日)

大の里は「本当にほっとしています。名古屋場所は自信を持って臨みましたが厳しい戦いとなり、精神的にも疲れた場所でした。1日でも早く関取に上がりたいという望みがかなってうれしいです。誰からも愛され、小さい子から大の里のようになりたいと憧れを持たれるような関取になるよう頑張っていきたいです」と話していました。

 

新十両昇進会見で笑顔を見せる高橋 (7月26日)

一方の高橋は、千秋楽に十両の英乃海と対戦し、もろ差しを許して土俵際まで攻め込まれながら得意の右四つとなって寄り切り、5勝目を挙げて新十両をつかみました。高橋は「素直にうれしいし、ほっとした」と話し、大の里については「大の里の方が(世間の)期待は大きくて、2人でいると、大の里とあとちょっと高橋という感じ」と笑わせ、「これからも2人で切磋琢磨(せっさたくま)していきたいです」と話していました。福島県須賀川市出身ということで「東日本大震災の大変な時期を私も経験したので、もっと上に行って、支援などいろいろと福島に恩返しができるように頑張ろうかなという気持ちです」と決意を口にしていました。

 

師匠の二所ノ関親方と (7月26日)

2人の師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「大の里はメンタルと技術を鍛えて安定感が出たら、末恐ろしい存在になる。高橋は右四つの型があるので極めていってほしい」と話していました。

 

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石崎改め朝紅龍 ヘルニア乗り越え喜びの新十両 

朝紅龍は本名・石崎拓馬。大阪・四條畷市出身で平成10年9月24日生まれ。秋場所の千秋楽に25歳になります。同じ新十両を決めた高橋が日体大の1年下で大の里が2年下。今回は新十両のうち3人が日体大出身となりました。

 

石崎(奥)が大の里を下手投げで破って勝ち越し (名古屋場所11日目)

おととしの夏場所に三段目100枚目格付出しで初土俵を踏み、いきなり優勝。その後、腰のヘルニアなどの影響で幕下にとどまりましたが、東幕下5枚目で迎えた名古屋場所で5勝2敗と勝ち越し、新十両を手にしました。

 

新しいしこ名を手にする石崎改め朝紅龍

入門からおよそ2年での昇進については「長かったです。ヘルニアの手術もあって辞めたいと思ったときもありましたが、やっていてよかったです」と振り返りました。新しいしこ名については「父親が決めてくれました。朝と紅で朝焼けを表し、人生どんな困難でも乗り越えられるようにという意味があると聞きました。秋場所はまず勝ち越しが目標。当たって頭をつけて相手の嫌がる相撲を取りたいです」と話していました。

 

会見する朝紅龍(左)と高砂親方 (7月26日)

師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「一生懸命努力する力士なので、上がっていく気持ちを忘れずに、後輩たちの見本となるよう、優しく力強い力士になってほしい」と期待していました。

 

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向中野改め天照鵬「令和の猛牛」に

 天照鵬は本名・向中野真豪。三重県伊勢市の出身で平成14年9月7日生まれ。秋場所直前に21歳になります。鳥取城北高校から宮城野部屋に入門して、おととしの夏場所で初土俵。西幕下3枚目で迎えた名古屋場所は、3勝3敗で14日目に十両の志摩ノ海と対戦し、三重県出身の先輩に押し出しで勝って勝ち越し、新十両を手にしました。

 

向中野(左)が志摩ノ海を破って勝ち越し 新十両を手にした(名古屋場所14日目)

新しいしこ名は地元の伊勢神宮に祭られている「天照大神」にちなんだということで、「神様の名前から取っているので気負う部分もありますが、はね返すくらいの相撲で駆け上がりたいです」と話していました。

 

十両に昇進 記者会見する向中野改め天照鵬 (7月26日)

名古屋場所で新入幕で優勝争いに加わった伯桜鵬は高校の1年後輩になりますが、「伯桜鵬関が新入幕で奮闘して頑張っていたので、私もこのままじゃいられないと思い、絶対勝つという気持ちで頑張りました。憧れでもありライバルでもある、そういう存在です。新十両の目標は優勝です。自分の持ち味は馬力で、前に出る相撲をお客さんに見せたいです」と話していました。

 

新しいしこ名を手に宮城野親方と (7月26日)

師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は「うれしい気持ちでいっぱいだ。ハズ押しや突き、一気に出る相撲を磨いて『令和の猛牛』として活躍してほしい」と話し、突き押し相撲で「平成の猛牛」と呼ばれた元幕内の豊響になぞらえていました。

 

〔雑誌「NHKG-Media大相撲中継」秋場所号より〕

 

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